• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ゆとり社員には「父親の厳しさ」が必要

最近は「母性」的な管理職クラスが目立つ

  • 佐藤 紀泰

バックナンバー

2010年6月24日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 企業でのモチベーション向上を得意とするのが経営コンサルティング会社、リンクアンドモチベーションだ。ゆとり教育を受けた若い世代の教育・研修でも、意欲向上を大きな目標としている。

 バブル入社組の管理職世代を含めて、現場でのモチベーションを高め、それを人材育成にどのようにつなげていくのか。同社の田中康之・モチベーション研究所長に聞いた。

(聞き手は佐藤紀泰=日経ビジネス編集委員)

 ―― 企業の社員への意識などを調査していますが、最近の問題点として何を感じておられますか。

新人教育では「父親の厳しさが必要」と語るリンクアンドモチベーションの田中康之モチベーション研究所長(写真:佐藤紀泰)

 田中 研究所では特に管理職クラスについてはその上司や部下を含めて、母数として15万人分ぐらいのサーベイ調査があります。「360度サーベイ」という調査です。それで見ると、最近の管理職クラスでは「母性」的な特徴が目立っているのです。母親のような愛情であり、優しい人が増えています。毅然とした厳格な「父性」的な特徴が薄れてきています。

 これは大きな問題です。なぜならば、ゆとり世代の若手は甘やかされてきていますから、母性的な特徴のある管理職と馴染んでしまう可能性があります。バブル入社組を中心とする管理職が優しければ、安らぎ社員である若手と仲良くやってしまう。それで良いのか、ということです。やはり厳しい父親のように毅然として育てることが必要ではないでしょうか。

 ―― 今年の新人研修を見られていて、どう思われましたか。

 今年の新人研修でも、3000人ぐらいの新人を調査しました。ゆとり教育の弊害と言われていますが、それほど弊害が出ているようには思えませんでした。就職戦線が厳しかったからでしょうか。

 もちろん、人の話を聞けない、聞く姿勢が良くないというのはありますが、それは教えてもらっていないのですから、しょうがありません。それよりも、新人研修に来ている30歳ぐらいの育成担当者の方々が気になりました。

 そこで目立つのは「新人に嫌われたくない」という姿勢です。昔であれば、「先輩に厳しく育てられたから、自分も厳しく」という思いがあるのでしょうが、今の30歳ぐらいの人からはそれがあまり感じられない。そこは問題だと思いますね。

カーリング型で育てよ

 ―― これからの日本企業の中核となる3世代の問題について、どのように見ておられますか。バブル入社世代、就職氷河期世代、そしてゆとり教育世代です。人づくりが本当にうまくできるのでしょうか。

 この3世代では特に管理職になりつつあるバブル入社世代が大きく変わる必要があるでしょう。

 会社の現場で最も激しい環境変化を受けています。自分がそれに対応できないのに、部下に教えることなんてできないでしょう。やはり成果主義をうまく見直すことが必要だと思います。

 世界で高く評価されているのはP&Gでしょう。管理職の最も大切な仕事は部下の育成だと明示してあり、それが評価される仕組みになっています。それと、企業が右肩上がりの成長を期待できないのですから、経済的な報酬をインセンティブにすることは限界があります。部下育成でも表彰するとか、そういう工夫が必要ではないでしょうか。

「企業を蝕む"ゆとりの病"」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長