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【1回表】僕らはゼロから楽天野球団を立ち上げた

お手本もヒントもない仕事。何をすればいいのか

2010年7月14日(水)

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 楽しいシゴトは、自分で作る――。本連載は、これからの日本を背負う、20~30代に向けたエールです。終わりの見えないデフレ、混迷が続く政治、実感に乏しい景気回復…。気がつけば隣国の中国や韓国の勢いに押され、日本はかつての輝きをすっかり失ってしまいました。

 どこを向いても元気のない状況の中、次代を担う若い世代の仕事に対する意欲の低さを危惧する声が、しばしば指摘されています。2000年代前半の起業ブームも今は昔。「覇気がない」「内向き志向」「情熱が感じられない」…。大きな仕事を成し遂げ、自分自身が成長する喜びを実感する人が減ったと言われています。

 でも、本当にそうでしょうか。

 つぶさに目を凝らせば、意識の高い人は、あちこちで活躍しています。本連載の主役は、そんな志を持つ1人のベンチャー経営者です。彼の名は、南壮一郎氏、34歳。1999年に米タフツ大学を卒業後、米モルガン・スタンレー東京支店に入社。投資銀行部においてM&Aアドバイザリー業務に従事した後、香港・PCCWグループの日本支社の立ち上げに参画。日本・アジア・米国企業への投資を担当しました。

 南氏は、2003年に大きな決断をします。それまでのキャリアを全て捨て、子供からの夢だったという、スポーツビジネスへの道に飛び込みました。

 その後、2004年に楽天の三木谷浩史社長に直談判し、「東北楽天ゴールデンイーグルス」の創業メンバーとなります。球団で数々の企画を成功させ、初年度からの球団事業の黒字化に貢献しました。その楽天も、2007年には退社。現在は、年収1000万円以上の転職市場に特化した転職サイト「ビズリーチ」のベンチャー経営者として、日々奔走しています。

 外資系金融機関からプロスポーツ・ビジネス、そしてベンチャー経営者。華やかなキャリアの陰では大きな挫折も経験しました。それでも、南氏は言います。「どのような人生を生きるのか。その答えを教えてくれるのは、上司でも、企業でもない。自分自身で道を切り開いていくしかない」。

 そんな彼の言葉は、自分の夢を内に秘めている人、何か新しいことを始めたくて、ウズウズしている人には響くはずです。ジェットコースターのような彼の体験を追いながら、活力ある若手経営者の奮闘ぶりをご覧ください。

(日経ビジネスオンライン編集部)

 それは私にとって生涯忘れられない、一言となりました。

 「それでは、明日から来てください」

 2004年9月23日、午後5時頃。東京・六本木ヒルズ森タワー19階。声の主は、三木谷浩史・楽天社長です。この言葉で、私は後に誕生するプロ野球球団、「東北楽天ゴールデンイーグルス」の創業メンバーに加わることが決まりました。外は残暑が厳しく、蒸し暑い時期だったのを覚えています。

東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地、クリネックススタジアム宮城
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 今シーズンで球団創立から6年。昨季はクライマックスシリーズにも進出し、実力チーム揃いのパシフィック・リーグの中でも、楽天イーグルスは押しも押されぬ存在となりました。発足時には、誰が現在の躍進を予想できたでしょうか。

 球団経営も、創立1年目で黒字を達成しました。今では健全経営を誇る球団として、球界のみならず、他のスポーツ業界からも注目を集めています。

 自己紹介が遅れました。ビズリーチ代表取締役の南壮一郎と申します。今年で34歳になります。楽天イーグルスの立ち上げ準備から飛躍までの約3年間を、創業メンバーの1人として関わりました。

 現在は、自身で創業した年収1000万円以上のビジネスマンに限定した日本初の個人課金型転職サイト、ビズリーチを成長軌道に乗せるべく、日々奔走しています。

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「【1回表】僕らはゼロから楽天野球団を立ち上げた」の著者

南壮一郎

南壮一郎(みなみ・そういちろう)

ビズリーチ代表取締役

株式会社ビズリーチを創業、2009年4月、管理職グローバル人材に特化した会員制転職サイト「ビズリーチ」を開設。2500社がビズリーチに登録し、ダイレクト・リクルーティングのデータベースとして利用。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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