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便所掃除を徹底しても、生産性は上がらない

経営者が振りかざす精神論は「良い現場」実現の阻害要因

  • 大矢 昌浩

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2010年7月6日(火)

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 掃除を重要視する経営者は多い。率先して便所掃除に精を出す経営者も珍しくない。当たり前のことを徹底できる組織にするのに、掃除はうってつけということらしいが、筆者はどうも眉唾だと感じている。

 物流現場の運営においても「整理・整頓・清掃・清潔・躾」を意味する「5S」の徹底は管理の基本とされている。実際、何がどこにあるのか分からないような現場では、いちいち時間を無駄にしてしまう。

 しかし、掃除の行き届いた現場が必ずしも良い現場とは限らない。その反対に、雑然とはしているけれど、抜群に生産性の高い現場、儲かっている現場を、これまで筆者は数多く目にしてきた。

 QCサークル活動も同様で、これもまた一般には日本的経営の強みとされ、物流現場でも広く実施されているが、果たしてその活動が生産性にどれだけ貢献しているのか、疑問に感じることが少なくない。

効果がはっきりしない5SやQC

 そんな筆者の違和感を裏付けるような調査結果が手元にある。

 庫内作業の生産性の高い物流拠点、いわゆる“良い現場”は普通の現場とどれだけ違うのか。筆者の発行する「月刊ロジスティクス・ビジネス(LOGI-BIZ)」で国内193社・294拠点の実績データを収集して分析した。今年2月に実施した調査の結果は、図1の通り。

 作業員1人1時間当たりの処理行数(注文数)を生産性の尺度とした時に、生産性の高い上位20%の現場と下位80%の現場では、生産性の平均値に5倍以上の違いがあった。上位20%と全体の平均値を比べても約3倍の差があった。

 同調査では、5SやQCサークルなどの代表的な改善手法についても、その実施状況と各現場の生産性にどのような関係があるのかを調べている。その結果、5SとQCサークルは、その現場の生産性と負の相関にあることが分かった。

 5S活動を実施している現場の生産性の平均値は1人1時間当たり21.5行で、5Sを実施していない現場の平均値25.2行よりも低かった(図2)。

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