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経営イノベーションの競争に勝ち残る

中山讓治・第一三共社長が見せる自信

2010年7月6日(火)

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 主力薬の特許が2010年前後に相次いで失効し、直後から後発医薬品にシェアを奪われて収益が激減する「2010年問題」──。

 国内外の製薬大手の多くがこの問題に直面する中、比較的影響が小さいと見られているのが、国内製薬3位の第一三共だ。主力薬の特許切れがこの時期に集中しておらず、昨年8月にはブロックバスター(大型新薬)に育つとの期待が高い抗血小板薬の「エフィエント」を米国で発売した。

 それでも同社の危機感は高い。1品目だけで年商が1000億円を超えるブロックバスターに依存したビジネスモデルは既に立ち行かなくなっていると見ているからだ。

 「これからは各社がビジネスモデルのイノベーションを競い合う時代になる」。新たな競争の舞台をこう見据えた同社の新社長に6月28日、中山譲治氏が就任した。

 サントリーで酒類営業をした経験を持つ中山新社長。サントリーが医薬事業を旧第一製薬に売却したことに伴って移籍。“身売り先”で頭角を現し、ついにはトップに上り詰めた。

 異色の経歴の持ち主は、医療用医薬品の新薬、後発医薬品、ワクチン、大衆薬という4つの異なる事業を同時に伸ばし、「本当に日本を代表する会社を目指す」と意気込みを語る。

(聞き手は中野目純一=日経ビジネスオンライン記者)

 ── 今年5月の社長交代の記者会見で、「ブロックバスターモデルは通用しにくい時代になってきた」という見解を示されました。

中山 讓治(なかやま・じょうじ)氏
1950年生まれ。76年大阪大学基礎工学部大学院を修了し、生物工学の修士号を取得。79年米ノースウエスタン大学経営学大学院を修了し、MBA(経営学修士号)を取得。同年サントリー入社。2000年同社取締役。2002年第一サントリーファーマ社長。2003年第一製薬取締役。第一三共常務執行役員海外管理部長などを経て2010年4月副社長執行役員日本カンパニープレジデント。同年6月から社長兼CEO社長執行役員。実父は元外務大臣の中山太郎氏。(写真:菅野 勝男)

 中山 ブロックバスターがあれば、それに越したことはありません。ですが、現実にはそれほど売り上げの大きい新薬はなかなか出てこなくなっている。そうした中、中規模のものをたくさんそろえるなど、いろいろなやり方はあると考えています。

 新たなビジネスモデルを考えるうえでも、まずは医薬産業を取り巻く環境の変化に注目しなければなりません。米国のオバマ政権が推進するヘルスケア改革をはじめ、先進国では医療費を抑制する動きが鮮明になっている。その一方で、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)といった新興国の市場は急速に拡大しています。

 こうした変化が起きれば当然、ビジネスモデルも変更していかざるを得ない。とはいえ、私が社長になったからといって、前任の庄田隆会長の基本方針を変えるつもりはありません。作成に当たっては、私も一緒に議論しましたから。

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「経営イノベーションの競争に勝ち残る」の著者

中野目 純一

中野目 純一(なかのめ・じゅんいち)

日経ビジネス副編集長

2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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