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製薬業界もようやく“普通”の産業になる

中村洋・慶応義塾大学大学院教授が示す未来

2010年7月9日(金)

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 2010年前後に主力製品の特許が相次いで失効し、後発医薬品(ジェネリック医薬品)という安価な類似品が登場。そのあおりを受けて売り上げが激減する──。

 製薬業界を大きく揺さぶる「2010年問題」。その背景には、従来の低分子医薬に代わってバイオ医薬が主流になる創薬技術の主役交代、自前主義のクローズドモデルから社外との連携を軸にしたオープンモデルへの移行といった、産業構造のパラダイムシフトがある。

 このパラダイムシフトのうねりを受けて、製薬業界はどう変わっていくのか。国内外の製薬企業の動向に詳しい中村洋・慶応義塾大学大学院経営管理研究科教授に、業界の未来の姿を聞いた。

(聞き手は中野目 純一=日経ビジネスオンライン記者)

 ── 2005年にアステラス製薬と第一三共が誕生するなど大手の再編が進み、国内製薬会社の国際競争力が高まると期待されました。ところが、現実はその通りにはならず、海外の製薬大手との差は開く一方です。

中村 洋(なかむら・ひろし)氏
1964年生まれ。88年一橋大学経済学部卒業。90年同大学大学院経済学研究科修士課程修了。96年米スタンフォード大学大学院経済学博士課程修了、Ph.D.取得.同年慶応義塾大学大学院経営管理研究科専任講師。98年同助教授。2005年から現職

 中村 原因の1つは、製薬業界を取り巻く様々な変化への対応が遅れたことにあります。例えば、英グラクソスミスクラインやスイスのロシュ、ノバルティスといった欧州の製薬大手はいち早く、バイオ医薬品やワクチンの開発に乗り出しました。

 しかも、すべてを自社で取り組むのではなく、主に米国のバイオベンチャーと提携したり、時にはM&A(合併・買収)に打って出たりして、社外の技術や新薬候補を積極的に取り込みました。いわば、ほかの産業でも見られるオープンイノベーションに舵を切ったわけです。

 新たな研究開発体制の下で、患者のニーズが十分に満たされていないガンや希少疾病を対象にしたバイオ医薬やワクチンを開発し、発売までこぎ着けた。こうして従来の低分子医薬で生活習慣病向けの薬を開発し、1品目で大きな売り上げを目指す、いわゆるブロックバスター(大型新薬)モデルとは異なる収益モデルを築き上げたのです。

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「医薬激震、こう乗り切る」のバックナンバー

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「製薬業界もようやく“普通”の産業になる」の著者

中野目 純一

中野目 純一(なかのめ・じゅんいち)

日経ビジネス副編集長

2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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