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ワールドカップは米国で盛り上がったのか?

サッカーW杯の“見られ方”を日米比較する(上)

2010年7月15日(木)

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 6月11日に開幕したサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会も、スペインの優勝で1カ月間の熱戦の幕を閉じました。実は、偶然なのですが、私はこの1カ月間のうちちょうどその半分(約2週間)を出張で日本に滞在することになりました。図らずも日米のワールドカップのメディア報道や国民の盛り上がりを両国で実体験する機会に恵まれたことになります。

 日本滞在中は、多くのクライアント(スポーツ関係者)や知人から「ところで、アメリカではワールドカップって盛り上がってるの?」という素朴な質問を受けました。しかし、「盛り上がっているかどうか」はある意味かなり主観的な感覚で、自分なりに感じたことを説明することはできるのですが、果たしてそれが客観的な事実なのかはイマイチ自信がなかったわけです。

 ということで、今回のコラムでは、自分の感覚を検証するという意味も含めて、日米で私が実体験した盛り上がり感を読者の皆さんと共有すると共に、可能な限り数字で客観的な状況についてもお伝えできたらと考えております(私が日本に出張したのは、6月18日から7月1日まででしたから、大会スケジュールで言うと、ちょうどグループステージ中盤から決勝トーナメント1回戦までを日本で観戦したことになります。日米の代表チームはいずれも決勝トーナメント1回戦で姿を消してしまったわけですが、ちょうど両国で一番盛り上がったであろう期間を私は日本で過ごし、アメリカには居なかったことになります。これにより、もしかしたら私の感覚にバイアスがかかっているかもしれません。まずはそれを正直に申し上げておきます)。

メジャースポーツに追いやられる米国のワールドカップ報道

 まずは時計の針をワールドカップ開幕前まで戻してみます。ちょうど日本代表チームがテストマッチで思うような結果を残せず、岡田監督に批判の矛先が向けられていた開幕直前の6月上旬にかけて、アメリカのスポーツニュースではほとんどワールドカップは報じられていませんでした。

 それもそのはずで、6月上旬は全米アイスホッケーリーグ(NHL)の優勝決定戦「スタンレーカップ」や、全米バスケットボール協会(NBA)の優勝決定戦「NBAファイナル」の熱戦が繰り広げられていた他、米メジャーリーグ(MLB)のドラフトが6月8日に開催されるなど、メジャースポーツのプレミアイベントが目白押しだったためです。

 しかも、MLBドラフト当日には、昨年のドラフト全体1位指名スティーブン・ストラスバーグ投手(ワシントン・ナショナルズ)が最速103マイル(約165キロメートル)のストレートを武器に初登板でのメジャー記録にあと1と迫る14三振を奪い初勝利を挙げるという衝撃のデビューを果たすなど話題が豊富でした。開幕直前にもかかわらず、ワールドカップの報道はこうした話題の隙間を縫うようにしか行われていなかったのが現状でした。

 アメリカ人と話していても、ワールドカップの話にはほとんどなりませんでした。私が日本出張前に唯一ワールドカップの話をしたのは、日本対カメルーン戦の翌日にオフィスを借りているビルの管理会社のスタッフ(彼はコロンビアからの移民)から「昨日、日本勝ったねぇ」とエレベーターで声を掛けられたくらいでした。

スーパーボウル前夜のような日本

 日本に到着したのは、ちょうどグループリーグ第2戦のオランダ戦の前日でした。折しも、日本代表が初戦のカメルーン戦に勝利したことを受け、日本中が歓喜に沸いているところでした。そのメディア報道や国民的な盛り上がりは、アメリカとは全く違う状況でした。

 テレビでは、どの局でも朝のワイドショーから文字通り一日中サッカー日本代表が報じられ、選手の活躍の秘密や今後の戦況が占われていました。クライアントやスポーツ関係者と会っても、(サッカー関係者かどうかは関係なく)必ずワールドカップの話になります。電車で移動していても、喫茶店に入っても、耳を澄ませばどこかで誰かがワールドカップの話をしています。タクシーに乗った時ですら、運転手がワールドカップの話を振ってくるほどでした。

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「ワールドカップは米国で盛り上がったのか?」の著者

鈴木 友也

鈴木 友也(すずき・ともや)

トランスインサイト代表

ニューヨークに拠点を置くスポーツマーケティング会社、「トランスインサイト」代表。一橋大学法学部卒、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)出身。スポーツ経営学修士。中央大学非常勤講師

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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