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高村圭吾、目覚める

【第7回】 総集編(下)~問題上司にならないために

  • 稲垣 公雄

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2010年7月21日(水)

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 これまで、日本企業が抱えるマネージャー職を、5つのタイプにシンボル化しそれぞれの特徴と課題について触れてきた。組織としての育成方針も重要だが、マネージャー職本人の意識のありようもまた問われている。最終回にあたる今回は、個人のモチベーションにスポットを当てる。

第1回から読む。

前回を読む。

2010年12月某日 丸定商事近くの居酒屋にて――。

「今年は本当にお疲れ様でした――乾杯!」

 営業部全体の忘年会の1週間後、A社プロジェクトの中心メンバーの忘年会が開かれた。メンバーは高村、中川、石田、只野の4人。若手の岩越と島田課長は送れて参加するはずだ。

「只野さん、今年はよく働きましたね~」
「バカヤロ、俺だって、その気になりゃぁまだまだできるんだよ(笑)」

 この半年、只野の働きには目を見張るものがあった。なんで、こんな人がこれまでくすぶっていたのか…。そう思うほどの、活躍だった。

「まあ、高村が一番、よくやったよ」
「いやぁ、そういっていただけるとうれしいです。ありがとうございます」
「よく働いたというのもあるけど、よくなったよ、お前」
「え? どういうことですか?」
「いや、お前、本当にこの半年で成長した。変わったよ」

 何言ってるんだ。変わったのは只野さんの方じゃないか?

「忙しく働きはしましたけど、そんなに変わっちゃないですよ、自分は」
「いやいや、俺に言わせりゃ、別人だよ」

 中川と石田が顔を見合わせて笑っている。

「最初の頃は『このロートルに何ができるだ…』って思ってただろう?」
「それは…」
「いいんだよ、はっきり言って。でも、8月頃からかな、俺を含めてみんなの話をちゃんと聞けるようになったよ」

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 思い当たる節があった。A社のプロジェクトが動き出して半月たった頃、ある会議の後、高村は田中均部長に呼び出された。会議の進め方について激しく叱責された。

 一生懸命なのはわかる。だが、今日の態度は許せない。自分ひとりじゃなんにもできないんだぞ。仲間を信頼しろ。まず、仲間の言葉に耳を傾けろ――。

 そんなことを言われた。あの会議以降、仕事そのものではなく、メンバーとのコミュニケーションについて考えさせられるようになった。島田課長に相談しながらチームを作っていった。

「高村さ、岩越がお前のこと何て、何て言ってたか、知ってるか?」

 中川が少し赤い顔をしながら、口をはさんできた。

「なんだよ、お前らまで」
「スネオ2号みたいだった、って」
「スネオ2号?」
「お前にはそんなつもりはなかっただろうけどさ。岩越からみれば、お前はプチ本川課長だったんだよ」
「何言ってんだ、あいつ……」
「俺から見ても、そういうところあったと思うぜ。例えば、お前はずっと『岩越は使えない後輩だ』って、飲むたびに言ってだろう?」
「それはまあ……。だって、実際、俺達があの年の頃だったら、もうちょっとなんとかやってたぜ」
「それはそうかもしれないよ。でもさ、それでお前は岩越に何をしてやったんだ? お前が星野さんにやってもらったように、岩越くんを指導できたのか?」

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