「「買わない」私が、気になる売り場」

「東京スカイツリー」は、開業後も集客し続けられるのか

浅草周辺の商店街を歩く《後編》

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2010年8月6日(金)

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人物紹介

菊地 眞弓:レースクイーンやミスコン荒らしなど「バブルでGO」を満喫した20代を経て、今や贅沢に飽きてほとんどモノを買わなくなったアラフォー女子

WITH三波 毒夫:流通の現場に出向き、同業者や取引先と情報交換するのが3度のメシよりも好きという謎の中年男。「WITH」は、「お客様とともに」を意味する

たまたま出会った2人が「世の中に、気づき・幸せ・役立ちを与える」で意気投合。今日も流通の最前線を歩きます。

「東京スカイツリー」を見上げる団塊世代とブロガー 〜業平橋・押上エリア周辺の商店街を歩く《前編》から読む

(7月10日(土)と7月24日(土)の2日間、東京スカイツリーを仰ぎ見る商店街を中心に視察。WITH三波毒夫と菊地眞弓は押上・業平橋商店街を散策後、浅草へ向かう)

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浅草の商店街。ここからでも東京スカイツリーが見える。(写真:菊地眞弓、以下同)

菊地 眞弓(以下、菊地) 浅草に着きましたね。さすが土曜日、すごい人。夏の炎天下(体感37度超!)、スカイツリーから1キロメートル歩くのはどうかと・・・。

(汗をふきふき、吾妻橋を渡った先のアーケードへ足早に逃げ込む菊地)

WITH三波 毒夫(以下、三波) 浅草在住の商店・問屋関係者を集め、商業施設の説明会が開かれたそうだよ。当日は浅草エリアに在住の一般の方も多く参加したようだね。配布された出店資料には年間集客想定2500万人と謳われている。人口も今より少なく、まだ、交通インフラが整っていなかった昔の話ではあるが「東京タワーは初年度540万人。30年間平均で240万〜270万人の来場者があった」との話を聞かされたそうだ。

年間に2500万人の集客は可能か?

三波 日本人だけでなく、世界中から観光客が訪れる魅力的な観光地である「浅草」でも、年間「2000万人」。そこより500万人も多い動員を、果たしてタワーだけで行えるのか・・・疑問に思わない?

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「業平橋押上地区開発計画 商業施設のご案内」 東京スカイツリーに併設される「ショッピングセンター」の出店説明会資料(左は説明会資料の表紙)。東武鉄道が近隣地域の商業関係者に配布したもの。MD(マーチャンダイジング)コンセプトや各フロアーゾーニング(右)のほか、出店条件、賃料などが含まれた「出店募集要項」も添付されている。出席者の話しでは、ショッピングセンターに300店、営業開始日から5年間を基本契約期間とし、年中無休。営業時間は物販関係が午前10時〜午後9時、飲食関係が午前11時〜午後11時とのこと。

菊地 東京スカイツリーは「展望台、空中回廊」、西街区「水族館」、東街区「ドームシアター(プラネタリウム)」と、施設ごとに各キラーコンテンツが集客を担い、「タワーのある街づくり」として共通フロアの商業施設には “新・下町商店街”をはじめとした、“流行発信ゾーン”“生活創造ゾーン”“観光商業ゾーン”“飲食ゾーン”が、東西長さ約400メートル、店舗面積5万2000平方メートルにわたって作られるのよね。

東京スカイツリーの「キラーコンテンツ」概要

出店場所(予定)
タワーゾーン 東ゾーン(多機能複合型施設・東街区) 西ゾーン(多機能複合型施設・西街区)
2012年春、開業予定
展望台・空中回廊 ドームシアター 都市型水族館
東京スカイツリー 第1展望台・第2展望台 コニカミノルタTOKYOプラネタリウム(仮称) オリックス不動産「墨田水族館(仮称)」
600メートル級電波塔に設置された関東一円を見渡せる展望台。レストラン、ショップなどを擁する第1展望台、ガラスで覆われた空中回廊のある第2展望台のほか、 放送施設などがある 。 全天周映像で楽しめるドーム型シアター。世界各国・日本全国からの来場者に向け、地域との交流を含めた多様なエンターテイメントコンテンツを発信。 水辺の街、墨田の文化を反映した都市型水族館。憩いの空間や学習機能を備え、単なる展示にとどまらない体感型施設を目指す。
タワー高:634メートル 第1展望台(350メートル)、第2展望台(450メートル) ドーム径:18メートル 座席数:約220席 面積規模:約7800平方メートル(バックヤード含む)2層施設
事業主体:東武タワースカイツリー 運営:コニカミノルタプラネタリウム 運営:オリックス不動産
  備考:池袋サンシャイン60内プラネタリウム「“満天”」を運営 備考:新江の島水族館を運営

(出所:2010年7月現在の公式ウェブサイト、「東京スカイツリー インフォプラザ」内配布資料などの調査に基づく)

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著者プロフィール

菊地 眞弓(きくち・まゆみ)

菊地 眞弓フリーライター。東京生まれ。自動車メーカー勤務後、出版社などを経て、1998年に独立。現在、執筆のほか、ウェブなどのメディア制作会社も経営している
写真:©Precious(プレシャス)©永田忠彦

WITH三波 毒夫(うぃず・みなみ・どくお)

流通業界で15年以上の経験を持つ。現在も現役バイヤーとして某小売に勤務しているため、ここはペンネームでご容赦ください



このコラムについて

「買わない」私が、気になる売り場

消費者の心理や動向の変化を、店舗がどう解釈して購買意欲を沸き立たせようとしているのか。アラフォー女子と現役バイヤーが、話題の店舗で売り場をチェック。普通に買い物するだけでは見逃しがちな点を深堀りして、ビジネスの考え方やトレンドの作り方などを読み解いていく。

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