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3分の1の時間と労力で人が育つ

行動科学マネジメントで「教え方」を学ぶ

2010年9月7日(火)

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石田淳・ウィルPMインターナショナル代表取締役兼最高経営責任者

「部下がなかなか仕事を覚えない」
「どうしても結果を出せない部下がいる」
「仕事についていけないとすぐに辞めてしまう」…。

 ここ数年、部下のマネジメントに関する悩みを耳にする機会がとても増えました。
 話をうかがってみると、皆さん実に熱意あふれるリーダーばかりです。
 自社が提供している製品やサービスに対して深い愛着を持っていて、会社のために貢献したいという思いも非常に強い。

 そして何より部下のことを考え、育てたいと思い、課せられた目標を達成するために部下を叱咤激励しつつ、「彼らには充実感を持って、いきいきと働いてもらいたい」と心の底から願っています。
 にも関わらず、自分が思うように部下は育ってくれない…。

部下が育たないのは、リーダー側に責任がある

 そんなとき、脳裏には次のような思いがよぎるようです。

「こんなに教えているのに、なぜ部下たちは理解しないのか」
「仕事が出来ないのは、彼らに“しっかり学ぼう”という姿勢がないからだ」
「いや、そもそも私の部下には能力がないのかもしれない」

 しかし、それは違います。
 部下ができない、育たないのは、教え手(リーダー)の側に責任があるのです。

 ここで勘違いしないでください。
 私はリーダーの人格や資質を否定しているわけでは、決してありません。
 問題は「教え方がよくわかっていない」という1点につきます。

 多くの企業では、新入社員に対して入社時に全体研修を行いますが、ここで教えるのは挨拶の仕方、名刺交換の方法、電話の受け答えといった企業人としての基本的なマナーと、会社の事業内容に関する基礎知識まで。

 実際の業務に関する教育は、現場のリーダーの手にすべてゆだねられているのが現状です。

 現在の日本企業では、優れた成績を上げた者から順にリーダーへと昇進していくというのが一般的です。
 このコラムをご覧になられているあなたも、着実に実績を積み重ね、成果を物にしてこられた優秀な人材に違いありません。

 しかしここで注意しなければならないのは、自分自身の仕事をこなす技術と、人を育てる技術はまったくの別物だということです。

「人材育成設計書」の本場アメリカ

 その事実は、たとえばプロ野球の世界などで顕著に現れます。
 ホームランを量産した4番打者や、数々の記録を打ち立てた名ピッチャーが、必ずしも名監督になるとは限りません。

 部下を育成するためには、そのための「教え方」を学ぶ必要があるのです。

 そこで私が着目したのが、育成の効果を高めるための方法論、「人材育成設計書」です。

コメント14件コメント/レビュー

コメント欄を読みながらすごくもっともなことをみなさんおっしゃってるなあと感心しました。それぞれ苦労されておられるのだなあとも。とっかかりとして具体的な行動指針を与えて、その背景にある思想や根拠などにも考えを巡らせるよう導いてやり、さらに応用が利くようにちょっとしたアドバイスをしてあげる、みたいな複雑で丁寧なプロセスが必要なのでしょうね。(2010/09/09)

「リーダーの条件 あなたは「勝ち残る組織」を創れるか」のバックナンバー

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「3分の1の時間と労力で人が育つ」の著者

石田 淳

石田 淳(いしだ・じゅん)

ウィルPMインターナショナル社長

行動科学マネジメントの第一人者。行動分析、行動心理を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものにアレンジ、短期間で8割の「できない人」を「できる人」に変えると企業経営者などから支持を集める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

コメント欄を読みながらすごくもっともなことをみなさんおっしゃってるなあと感心しました。それぞれ苦労されておられるのだなあとも。とっかかりとして具体的な行動指針を与えて、その背景にある思想や根拠などにも考えを巡らせるよう導いてやり、さらに応用が利くようにちょっとしたアドバイスをしてあげる、みたいな複雑で丁寧なプロセスが必要なのでしょうね。(2010/09/09)

部下の育成は考える力を育てることだと思っています。具体的過ぎるインストラクションは日常は問題なくこなせても、応用を求められる場面では逆効果になりがち。また、部下は常に正しいという部分は非常に感銘を受けました。部下は何かの思考を基に行動しているので、彼らから見れば全ての行動は正しいはずです。問題は彼らの思考へのインストラクションです。これは時間をかけなければならないことだと信じます。上司は短い時間で部下を育てられるという概念こそ捨てるべきです。そして、常に思考をぶつけ合うような指導が本当の意味で強い部下を育てるのだと思います。(2010/09/08)

「人材育成設計書」は、英語では何と呼ぶのでしょうか?アメリカの人材育成は、ゼロから60まで(つまり定型がある部分について)急速に覚えさせる段階では威力を発揮しますが、60から100まで、あるいは100を超える部分については使えないので、アメリカでも全く別な手法を用いています。次回はアメリカのエリート教育の話、つまり60から100オーバーまでの部分についての記事を書いて頂けると、今回の記事への読者の疑問に対する解答となるのではないでしょうか?(2010/09/08)

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