「リーダーの条件 あなたは「勝ち残る組織」を創れるか」

課長は「チームビルディング」の要である

ワールドカップ日本代表岡田監督の役割と重ねてみる

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2010年9月9日(木)

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 課長は実働部隊を束ねる要である。それは先日まで日本を沸かせていたサッカーワールドカップ日本代表チームの岡田監督の役割と重なります。

 なぜ、日本チームは連敗の淵から蘇り、ベスト16(実質的にはベスト9)になったのか。

 これには明確な理由とプロセスがあるのです。そして、その本質を理解することで私達は目の前のビジネスチームを再生し、最強のチームへと変革することができるのです。

チームのコアは明確なビジョン

斉藤秀樹・アクションラーニングソリューションズ代表取締役

 ズバリ、日本チームがどんな苦境に立っても前に進めた最大の理由は「ベスト4」になるというビジョンが選手だけではなく、スタッフや関係者全員が本気で信じて(共有して)いたからです。

 なぜ、日本のあらゆるチーム(組織)に閉塞感が漂いメンバーはヤル気を失っているのか。それは、メンバー自身が心から貢献し、実現したいと思えるチームビジョンがないからです。

 私達は心の奥底で価値が高く、自己成長に直結した仕事に関わりたいという願望を持っています。これは自分自身の価値を高めること(自己肯定感)につながっているからです。しかし、企業が掲げるビジョン(経営目標や事業目標)から私達は自分にとっての価値を見いだせずにいます。ですから、自己価値の高いビジョンそのものをチームとして創り上げることがチーム創りの第一歩となるのです。

 価値あるビジョンとは例えば、経営、事業目標そのものではなく、その目標を達成する意味や価値、その過程におけるチーム活動で得られる自己成長やチームとしての一体感などを具体化し自分にとっての価値を付加するのです。

 もちろん、チームとして社会貢献や顧客満足度への挑戦、ビジネスそのものの付加価値の向上と言った大きなテーマに取り組むことも重要です。

 そして、その取り組みの中で今、真に私達が求めているチームに対する誇りや、仕事に対するプライドを取り戻し、チームで仕事をすることがやり甲斐や生き甲斐につながり、仕事を単にお金を得るだけの道具ではなく、真に自己価値を高める意味ある手段とするのです。

 メンバーにとって最も必要なビジョンは全社的なものではなく、まずは自分が属するチームの具体的なビジョンそして自分自身のビジョンなのです。

 そのためにリーダーはビジョン構築のファシリテーター(導師)として、まずは現実的なこと「短期的にどうなりたいのか」「何ができたら嬉しいと思うか」「そのために協力し合えることは何か」などから皆で話し合い、共有します。この取り組みを定常化することで、価値あるビジョンの創造をチームとして定着させることが重要なのです。

 そして、決めたことは徹底的にやり通す。その姿勢がチームリーダーとして尊敬を生み出すのです。

チームマネジメントの本質を理解する

 チームマネジメントの本質を理解するためにはチームが成長するものであること、そしてチームの成長プロセスを熟知する必要があります。なぜ、チーム成長プロセスの理解が必須なのかというと、自チームの成長段階を認識できていないとマネジメント(打ち手)が効果的に効かないからです。

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著者プロフィール

斉藤 秀樹(さいとう・ひでき)

アクションラーニングソリューションズ代表取締役、一般社団法人チームビルディング協会代表理事
 富士通、SI(システムインテグレーション)ベンダーなどにおいて人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティング(現 Bearing Point)の人事コンサルタントを経て、人材組織開発コンサルタントとして独立。
 ジョージワシントン大学大学院人材開発学部マイケルJ.マーコード教授より直接、アクションラーニングコーチ養成プログラムを受け、GIALジャパン設立(現:NPO法人 日本アクションラーニング協会)に参加、ディレクター就任。
 アクションラーニングの日本における本格的な企業導入を標榜しアクションラーニングソリューションズ設立、代表取締役就任。さらに、中小から大手企業・外資系企業のコンサルティングで実証された組織開発の有効性を広く一般に広めるために一般社団法人日本チームビルディング協会(JTBA)設立、代表理事就任。



このコラムについて

リーダーの条件 あなたは「勝ち残る組織」を創れるか

 役職があがり、部下ができ、これまでのように自分の成果だけを追求すればよいわけではなくなった。だからといって、マネジャーがなにを意識し、どう行動すればよいのか――。
 経営戦略やマーケティングの押さえどころを始め、ロジカルシンキング、交渉力、チームビルディングから部下の性格判別まで、単なるマネジャーから一歩踏み込んで、“リーダー”となるための必須ポイントを解説する。

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