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「未来」に立って、今を見ていますか?

リーダーのための「言葉の整理学」(その1)

  • 藤野 英人

バックナンバー

2010年9月1日(水)

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―― 藤野英人さんの著書『もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したら』は、例えば竹とんぼのような道具で空を飛べる「タケコプター」が世の中に登場したら、人々の生活がどう変わるか、企業がどのようにビジネスチャンスを見出すか、それは株式市場にどのような影響を与えるかといった視点で経済の仕組みをまとめています。

 奇想天外な事象ではありますが、でも不思議なことに身近な印象も持ちます。そもそも、なぜ「ドラえもんのひみつ道具」で経済を語ろうと考えたのでしょうか?

藤野 英人(以下、藤野) 構想そのものは5年ほど前からありました。もともと私は経済、そして投資の本質に迫るような話をしたいと思っていたのです。日本人って、経済や投資の話をしようとすると、ハードルが高いと遠慮してしまうのか、お金にがめついと思われるのが嫌なのか、敬遠しがちでしょう。でも、アメリカやヨーロッパ、中国など海外の方々と話をしていると、普通のこととして受け入れて理解している。

 経済はそれこそ私たちの日々の生活に直結しているのですから、きちんと理解していて損はないはずです。この点で、日本という国はすごく損をしているのではないかと感じていて。

藤野 英人(ふじの・ひでと)
投資信託運用のレオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)の創業者・取締役最高投資責任者(CIO)。レオス・キャピタルワークスの「ひふみ投信」ファンドマネジャー。野村系、JPモルガン系、ゴールドマン・サックス系の資産運用会社を経て、2003年レオス・キャピタルワークスを創業。 中小型・成長株の運用経験が長く、ファンドマネジャーとして豊富なキャリアを持つ。東証アカデミーフェロー、明治大学非常勤講師。主な著書に『スリッパの法則』(PHP文庫)、『運用のプロが教える草食系投資』(共著/日本経済新聞出版社)、『もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したら』(阪急コミュニケーションズ)など。(写真:村田 和聡 以下同)

写真:藤野 英人氏

映画「アバター」にヒントを得た

―― そこで、なぜ「ドラえもん」?

藤野 普段は「経済や投資に興味はない」と言っている人こそ、もっと恩恵を受けるべき対象だと考えているのです。そういう人に読んでもらえる本を作りたかった。でも、『藤野英人が語る日本経済の10の課題』なんてタイトルをつけても、たぶん誰も読んでくれない(笑)。

 そんな折、昨年に公開されたジェームズ・キャメロン監督の映画「アバター」を観て、「これだ!」と。

―― 多くの人が初めて3D映像を体験して、とにかく話題になりましたね。

藤野 本格的な3D映画という話題性で、観客を呼び寄せました。あの作品には環境や資源の問題、ハンディキャップがある人たちの気持ち、資本主義のあり方といった21世紀における世界の様々な課題がうまく内包されている。何かしらが観た人の心にちゃんと引っ掛かるように作られている点に感心しました。

 この方法論が使えると思ったのです。興味を惹くための“アバター”としてドラえもんを位置づけて、ひみつ道具と経済事象をからませることで、難しく思われがちな経済や投資の話でありながら読んだ方が「なるほど」と納得してもらえるような問いかけができるのではなかろうかと。

―― 確かに「がん創薬のバイオテクノロジー企業が20社できたら」というのは現実的な仮定ではありますが、それよりも「タケコプターが世の中に登場したら」という問いかけのほうが、すっと頭に入ってきます。不思議ですが・・・。

藤野 ドラえもんが持っているワクワク感や楽しさ、敷居の低さを利用しようと思ったのです。経済や金融のプロフェッショナルが読んでも納得していただけるレベルでありながら、一般企業の会社員や専業主婦、学生など幅広い層に内容を伝えたいなぁと。

 だって、米アップルのタブレット型端末「iPad(アイパッド)」が出ると世の中がどう変わるかということと、タケコプターが出て世の中に何が起こるかということを考える作業って、実はほとんど同じことなんですよ。

コメント4件コメント/レビュー

「過去と現在と未来がつながっている」資質は、創業者(ファウンダー)だけではありません。韓国軍をはじめ、軍の指揮官なら、誰でも持っていなければならない資質です。過去の戦史のおける思い出したくもない過去の失敗の泥(例・朝鮮戦争での中国軍参戦)を知り、現在、未来に備える。その前提があって初めて「指揮官(経営者)は決して驚くな」が実践できます。サムスンは創業者だけではなく、歴代経営者も過去の失敗の泥を知っていると思います。(2010/09/01)

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「過去と現在と未来がつながっている」資質は、創業者(ファウンダー)だけではありません。韓国軍をはじめ、軍の指揮官なら、誰でも持っていなければならない資質です。過去の戦史のおける思い出したくもない過去の失敗の泥(例・朝鮮戦争での中国軍参戦)を知り、現在、未来に備える。その前提があって初めて「指揮官(経営者)は決して驚くな」が実践できます。サムスンは創業者だけではなく、歴代経営者も過去の失敗の泥を知っていると思います。(2010/09/01)

塩野七生さんのローマ人の物語シリーズから引用ですがユリウスカエサル(シーザー)の言葉として「人間ならば誰にでも現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は見たいと欲する現実しか見えていない」というのがあります。日本人の問題は、指摘されてるように「コミュニケーションしたくない」ということでダイバーシティ以前の問題です。同じような話ですが日経BPの記事「英語公用語化は、日本人をさらに薄める?」によると「昨秋の米ハーバード大学入学者を見てみると、中国人約300人、韓国人約300人に対して、日本人はたった1人。海外への興味が薄れたのか、面倒なことへの挑戦心がなくなったのか、意欲の減退が顕著です。」とのことです。ドラえもんのポケットから意欲を増進させる薬はでてこないでしょうか?(ペンネーム 傾聴)(2010/09/01)

記事の本論とは関係無いことですが、タイトルに釣られて。もしかしたら貴著書には書かれていることかもしれませんが、タケコプターのようなドラえもんのひみつ道具と同等の機能を持った物が開発されるかどうかと、それがドラえもんの作品内で描かれたような使い方が社会的に許されるかどうかは別ですよね。タケコプターが出来たとしても最低でも免許制になるであろう事は想像に難くないですし、誰にでも簡単に乗りこなせるようになるらしいセグウェイですら未だに公道を走れない事を考えれば、タケコプターも同じ運命になってもおかしくない。あらゆる防犯体制を無効化するどこでもドアや通り抜けフープ等に至っては論外でしょう。(2010/09/01)

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