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自分、他者そして社会。投資するから「豊か」になる

リーダーのための「言葉の整理学」(その2)

  • 藤野 英人

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2010年9月8日(水)

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(「『未来』に立って、今を見ていますか?」(その1)から読む)

―― 基本的に、日本は「豊か」ですよね。街は清潔だし、諸外国の現状を鑑みれば治安がめちゃめちゃ悪いとも言えません。公共交通機関であればほぼ時間通りに移動ができて、高級ショップも格安ショップもあってそれぞれに人だかりができていて・・・。でもどこか閉塞感があるのは、なぜなのでしょう?

藤野 英人(以下、藤野) 社会的に見ると、自分が幸せか豊かか、他人との比較で計っている人が多いですよね。本来、自分の幸せや豊かさは、自身の満足度や価値観を基準に判断すべきはずなのに。その結果、自分が持っているものに感謝せず、持ってないものをずっと探し求めている。

―― 企業経営でも同じかもしれません。同業他社と比べて「勝った」「負けた」というのでは、自身の満足度や価値観を醸成し得ませんよね。

藤野 そうかもしれませんが、10年前に比べて、企業活動の社会性という面で見る目が非常に厳しくなってきているのは明らかです。対従業員、対仕入先、対株主とステイクホルダー(利害関係者)からの要求レベルが年々高くなってきていますから。

藤野 英人(ふじの・ひでと)
投資信託運用のレオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)の創業者・取締役最高投資責任者(CIO)。レオス・キャピタルワークスの「ひふみ投信」ファンドマネジャー。野村系、JPモルガン系、ゴールドマン・サックス系の資産運用会社を経て、2003年レオス・キャピタルワークスを創業。 中小型・成長株の運用経験が長く、ファンドマネジャーとして豊富なキャリアを持つ。東証アカデミーフェロー、明治大学非常勤講師。主な著書に『スリッパの法則』(PHP文庫)、『運用のプロが教える草食系投資』(共著/日本経済新聞出版社)、『もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したら』(阪急コミュニケーションズ)など。(写真:村田 和聡 以下同)

写真:藤野 英人氏

―― 少しでも早く成果を出すことが求められるようになっていますから、経営者自身が考える豊かさを実現する環境としては厳しさが増しています。

藤野 だからこそ、リーダーがステイクホルダーに対してどういうメッセージを発するかが重要になってくるのです。企業が持っているビジョンやミッションをまずきちんと掲げて、それをあらゆる人に分かりやすく説明する。そのためには、株主も従業員もすべて自分たちの大事な資産であるという考え方を持たなければなりません。

―― 企業にとっての最大の資産は、やはり顧客ですよね。

藤野 商品を買ってくれたりサービスを利用してくれたりする消費者は、売り上げを作る人ではなく、企業にとっては資産なのです。だから実際は、企業経営者にとって、すべてのステイクホルダーが「顧客」と言えるのかもしれません。従業員や仕入先も、消費者にサービスをする顧客であるととらえることができますから。それらを含めて、自分たちの持っている「資産」を十分に把握する必要があると思います。

人は産まれた時から自己投資している

―― 資産と言えば、話は変わりますが、藤野英人さんの著書『もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したら』では、預けるだけで資産がどんどん増えるというひみつ道具「フエール銀行」を取り上げてらっしゃいます。この道具はすごいですね。1時間に10%も利息がつくという(笑)。

藤野 フエール銀行に預ければ10円が1日で31円、3日で9566円、2週間で8兆円になります! その代わり、ここからお金を借りると1時間に20%という爆発的な金利が課せられるんですよ(笑)。それで返せないと着ている服がどんどん消えていく。ラストで、のび太は借りたお金を返せなくて、言葉通り「身ぐるみ剥がされちゃう」。複利の怖さを表していますよね。

 書籍では、資産を増やす方法としての投資についてまとめてあります。個人も企業も同じですが、投資の中で一番重要なのは、「自己投資」だと私は考えています。人間は産まれた瞬間から、自己投資の連続なわけですよ。ご飯を食べることから始まって、親の資金を使って勉強するのもそうですし。

 まずは自己投資で正しい知識を得て人格を向上させること、そして稼ぐ力をつけることです。豊かな人間性が培われれば、プライベートや仕事上の仲間も得られます。

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