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第11回 「私たちも判断していいんですね」とパートの人が言った

自ら考え、判断しようと歩き始めた現場からのリポート

  • 武田 斉紀

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2010年9月6日(月)

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現場で考え、判断するためのモノサシがあれば、人は動ける

 今回は、前回のコラム「第10回 それでは「権限委譲」ではなく単なる「丸投げ」です」のテーマ「権限委譲」を、理念を再構築することで実現しようと一歩を踏み出した会社の「なう」をリポートしよう(★「なう」については最後のページの<告知>も併せてご覧ください)。

* * * * * * * * * * * * * *

 その会社を私は昨年末からずっとご支援している。通常はクライアントの実名は出さないのだが、今回は先方にご快諾いただいたのでご紹介することとする。創業49年目を迎える温泉入浴剤メーカーの草分け、ヤングビーナス薬品工業株式会社(本社:岐阜、代表取締役 佐分利護(さぶりまもる)氏)だ。

 私の拠点は東京で岐阜とは離れているのだが、拙著『なぜ社長の話はわかりにくいのか』(PHP研究所)をお読みいただき、ご連絡いただいたことがきっかけとなった。正直私は同社の存在を知らなかったが、訪問してお話を伺う中で、30年前に亡くなられた創業者の壮絶な人生と温泉入浴剤へのこだわり、会社を再興して発展させたいという後継者の思いに打たれた。

 出会いからこれまでの経緯は後ほどお話しするが、近々、経営のバトンは2代目から3代目、護氏の息子の清氏へと渡されることになった。これに当たり、約半年かけて新たな【企業理念】と、それを実現するための現場の判断規準を示した【行動規準】を整理し、言葉としてまとめた。

 つい先日、3代目の就任を前にして新たな【企業理念】と【行動規準】を社内に告知した。同時にそれらを理解してもらうための導入研修を企画。パートの皆さんにも全員参加してもらえるよう2回に分けて実施した。パートの方は製造現場に多く、毎日自転車通勤してくる地元の50歳以上の女性が中心だ。

 これまでにご支援してきた企業でも、現場を巻き込んでの導入研修は行ってきた。それでも私は、彼女たちが上からの命令ではなく、3代目の目指す「権限委譲」の方針の下に、【企業理念】を理解し、【行動規準】に従って考え、判断できるようになるかどうか心配だった。

 研修を終えてのアンケートに、彼女たちは次のように答えてくれた。
「最初は難しいと思っていましたが、(参加した皆と話し合っていく中で)だんだん分かってきました」(パートAさん)
「もう一度行動規準をよく理解し、一つひとつ頭に置きながら作業を行っていきたいと思います」(パートBさん)
「自分の仕事に自信を持って製品を作りたいと思いました」(パートCさん)

 前回のコラムでお話ししたように、一つ目の条件である現場で考え、判断するための規準=モノサシが明示されていれば、人は自ら行動できるのだと改めて確信した。

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