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第12回 自分の言葉で語れない社員を生んでいたのは、上司と会社だった

何でも「上に相談してから」という管理職なら、もういらない

  • 武田 斉紀

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2010年9月13日(月)

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「あなたならどうしたい?」と聞かれて答えられなかった管理職

 最初に告知です。先週の記事企画を考えるまでわずか1ツイートだった私のTwitterですが、「次回のコラムができるまでの制作現場のようすをつぶやきます!」と宣言してから、今日までに100ツイートを超えました。フォローしていただいた皆さん、ありがとうございます。

 これで気を良くしたのと、今週ももしかしたら、私の新たな企画として日経ビジネスオンラインで面白い動きがあるかもしれないので、もう一週、“勝手なるTwitter連動企画”を進めようと思います。ご興味のある方は「@takedayoshinori」でフォローください。

* * * * * * * * * * * * * *

 先日、私にとってちょっとショックなやりとりがあった。

 ある会社の新理念の導入研修を任せていただき、「行動規準を基に、現場で起こる問題について自分で判断してみる」というプログラムを実施した。全従業員を対象とし、小さな規模であったため、経営幹部から部課長、一般社員、アルバイト・パート・派遣社員までを一堂に会して行った。

 「現場で判断する」という経営からの期待に、現場に最も近い一般社員やアルバイト・パート・派遣社員の人たちは戸惑っていた。けれども次第に「会社が示したモノサシ(行動規準)を基に、自分たちで判断してもいいのだ」と分かり、理解が進むと、「私ならこう考えて判断し、こう行動します」という意見が出てくるようになった。

 5、6人のグループごとに現場で起こりそうなシーンを想像して、行動規準というモノサシを持ってしても迷いそうな事例を質問し合って、議論してもらった。最後に私は、グループごとに<最も判断に迷った質問>あるいは<迷って答えの出なかった質問>を一つずつ挙げてもらった。

 <最も判断に迷った質問>についてはグループとしての判断を発表してもらって、会場から意見をもらった。既に会社として目指す目的は共有しているので、真逆の反論はない。むしろ「もっとこうしてはどうか」とさらなる工夫が提案される。

 <迷って答えの出なかった質問>についても、私は会場に「私ならこう考えて判断し、こう行動します」という意見がないかと質問した。恥ずかしがってか自信がないのか、自主的に手は挙がらなかったが、こちらから指名して解答を促すと「私なら・・・」という意見をもらえた。会場からは意見に対して賛同の拍手がわき起こった。

 課長や部長が集まっていたグループからも「迷って答えの出なかった質問」が挙がった。私は発表してくれた課長に、「あなたならどう考え判断し、どう“したい”ですか?」と迫った。すると彼は会場のほかのメンバーの視線を浴びながら、迷うことなく「上に聞きます」と答えた。

 私にはショックだった。アルバイト・パート・派遣社員の人たちが自分で考えて判断し、行動することに目覚め始めているのに、上司は分かっていなかった。分かっていても、できなかったのかもしれないが。私は彼にこう言った。

 「正しいか正しくないかではないのです。あなたはどうしたいのですか?」しかし彼は「それが分からないから上に聞くのです」と繰り返すばかりだった。

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牛島 信 弁護士