今回は、楽天野球団副社長、池田敦司氏のインタビュー後編をお送りします。
東北楽天ゴールデンイーグルス時代、南壮一郎氏の上司として、スタジアム事業の立ち上げを担った池田副社長。大手百貨店時代のキャリアから、スタジアムも百貨店と同じ「大規模集客装置」と考え、様々なイベントの企画を指揮します。
数々のプロジェクトの中には、大成功を収めたものもあれば、失敗に終わったものもあります。池田福社長は、これらの膨大なプロジェクトの経験から、次の成功につながる要素は何かを見出していきます。
そのプロセスは、「仮説、実行、検証、仕組み化」の繰り返しだといいます。楽天の三木谷浩史社長の掲げるビジネスの鉄則の1つでもあります。今回は、このビジネスを成功に導く大原則についても触れています。
また、最後に、楽天イーグルスの名物マスコット、「ミスター・カラスコ」誕生の裏話もあります。
(日経ビジネスオンライン編集部)
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日経ビジネスオンライン編集部(NBO) 前回は、期日までに時間がない中で、殺人的な仕事量を、次々とこなしていくお話をうかがいました。それで、どうしたんですか?

1956年宮城県仙台市生まれ。79年早稲田大学法学部卒業、同年大手百貨店入社。2005年1月楽天野球団入社、スタジアム事業本部長。2008年1月から取締役副社長。
池田 とにかく、聞けるものは、どんどん他社に聞きました。南君ともよく一緒に全国へ出張しましたね。飲食などは札幌ドームさんに聞きに行ったり、そこに入っていた代理店の方に臨時で出張していただいて、助けてもらったり。あとは野球場の運営管理をする専門会社というのがあって、いろいろ手伝ってもらったりはしました。
でも手足は増やせるけど、意思決定というのはやっぱり1カ所じゃないですか。寝ないでやるのが偉いというわけでは決してないですけど、当時はだいたい平均睡眠時間が3時間ぐらいで働いていましたかね。
多少の焦りはありましたけど、パニックにはなりませんでした。やっぱり、それだけ社会的に意味があり価値があることだと、私も皆も思っていましたし、絶対できると皆が確信を持っていました。
終わってみれば、ああ、人間、何でもできるんだなという感覚でしたね。
「シャワー効果」っていう言葉が百貨店にあるんです
NBO 前回、百貨店と野球は、大規模集客装置という点において、本質的には同じであるとおっしゃいました。この点、もう少し聞かせていただけないですか?
池田 そうですね。例えば、「シャワー効果」っていう言葉が百貨店であるんですよ。上層階で催し物などを行って、まずたくさんの人を集めるんです。そして、そのあと各フロアに買い物に降りていって、まるでシャワーのように全館が潤うという感じなんですけど。
それを、球場に置き換えて考えてみたことはありますね。球場で、シャワーの注ぎ元を作らないといけないわけじゃないですか。その根源的なものは、野球の試合なんですが、それ以外の付加価値の中で、核になるものを作らないといけないという考えはありましたね。
NBO それは、食事だったり、イベントだったりするんですか。
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ビズリーチ代表取締役。1976年生まれ。1999年、米・タフツ大学数量経済学部・国際関係学部の両学部を卒業後、モルガン・スタンレー証券東京支店に入社。投資銀行部においてM&Aアドバイザリー業務に従事する。その後、香港・PCCWグループの日本支社の立ち上げに参画し、日本・アジア・米国企業への投資を担当。2003年、株式会社S-1 スポーツを自ら設立し、日米のスポーツ関連企業に対し、戦略コンサルティング業務を行う。

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