• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

【鼎談編 その4】得意先の「2段上の上司」にコンタクトを取る秘訣

2010年10月6日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

前回から読む)

「オトコらしくない」から、うまくいく』(日本経済新聞出版社)

 「SAMURAI(サムライ)」マネージャーの佐藤悦子さんと、ジャーナリストの清野由美さんとによる連載「『オトコらしくない』から、うまくいく」が、このたび大幅な加筆修正を加え、日本経済新聞出版社から単行本として刊行となりました。単行本発売記念として、佐々木常夫さん、佐藤さん、清野さんとの鼎談をお届けしておりますが、今回はその4です。

 長年ともに生きてきた夫婦なら、言葉に出さなくてもお互いの気持ちは通じ合っているはず、そんなふうに考えている“旦那様”は多いのではないでしょうか。いわゆる「あうんの呼吸」ですね。社内のコミュニケーション、あるいは、取引先とのやり取りでも、このワザを巧みに使って難局を乗り切るのは、オトナにとってはある種のスキルでもあるでしょう。

 このあうんの呼吸の前提にあるのが、組織の均質性です。でも、長期雇用、年功序列、新卒一括採用など、いわゆる日本型の雇用慣行に問題とほころびが見え始めている今、組織も従来のような均質一辺倒なものではなくなりつつあります。

 そんな時求められるのは、あうんの呼吸ではなく、言葉にして相手に説明できるコミュニケーション能力です。今回の鼎談では、佐藤さんが「ハイ・コンテクスト文化」「ロー・コンテクスト文化」という用語でこのことを指摘しています。また、佐々木さんもあうんの呼吸に対して、組織人の立場から疑問を呈します。

 言葉に出して相手に伝える――。これは会社の人間関係だけでなく、夫婦の間でも応用できるような気がしませんか?(編集I)

佐藤 日本では、業界は違っていても、社会全体として、あうんの呼吸が求められますよね。コミュニケーション環境を説明する用語に、「ハイ・コンテクスト文化」と「ロー・コンテクスト文化」というものがあるのですが、日本は完全に前者だと言われています。

清野 ハイ・コンテクスト文化というのは、社会の同調性ということですか。

佐藤 常識や共通の価値観を社会全体で共有している文化である、という意味ですね。

清野 モノカルチャーというようなことでしょうか。

佐藤 それもあると思いますが、行間を読むとか、あうんの呼吸とか、1を聞いて10を知るとか、とにかく「言わなくても分かる」ということが美徳とされている社会環境ということですね。

清野 言葉の前後関係、文脈をみんなが自明のように共有している、という意味なんですね。

佐藤 そうです。対してロー・コンテクストとは、共有しているものが少ない。例えばヨーロッパ諸国は地続きであっても、歴史や考え方の背景を共有していません。だから言語での説明能力が求められるようになります、と。

清野 なるほど。ヨーロッパ諸国間のロー・コンテクスト状況は、日本における男性、女性の状況に喩えられるような気がします。

佐々木 ちょっと横道に逸れますが、この間、ある都市銀行の集まりに呼ばれて行ったら、本店周りの次長以上が470人集まって、その中で女性がたった2人ですよ。

清野 うわっ、怖いっ。まず、絵として怖いです(笑)。

佐々木 もう真っ黒、まるでホラー映画。

佐藤 集まっていらしたみなさんの年代は?

佐々木 次長といったら40代前半ですけど、それ以上は本当に女性がいないんですよ。

佐藤清野 うーん…。

佐々木 外国人から見たらもう、びっくりするような光景ですよ。これは銀行に限らず企業でも同じで、トップから役員、その下の管理職まで、みんなどこでも男性がずらーっと。

清野 その役員にしても、なぜこんなに多くの人員が必要なのだろうか、と思う例はたくさんあります。

佐々木 要は肩書きですよね。銀行だったら頭取から順にナンバー10ぐらいまで、あっという間に埋まって、さらに相談役とか、元・頭取とかがいっぱいいてね。

佐藤 元・頭取…。

コメント0

「「オトコらしくない」から、うまくいく」のバックナンバー

一覧

「【鼎談編 その4】得意先の「2段上の上司」にコンタクトを取る秘訣」の著者

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

プロフェッショナルとして、勝負どころで安易に妥協するなら仕事をする意味がない。

手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト