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龍馬に学ぶ挨拶とお辞儀の効用

礼儀は鎧、挨拶は身を守る

  • 西出 博子

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2010年10月4日(月)

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 10月、神無月(かんなづき)になりました。この名は、全国の神々が会議をするために出雲大社に集まるため、出雲以外の神社に神が居なくなることから付いたと言われています。いっぽう、出雲ではこの月を「神在月」(かみありづき)と呼びます。

 みなさん、少し想像していただけますか? 神々を自国から送り出すとき、あなたは何と言うでしょうか? おそらく「お気をつけていってらっしゃい」と言うのではないでしょうか。すると、相手は「いってきます」と言葉を返すことでしょう。

 職場や家庭でも、私たちは挨拶言葉を発しています。

 マナーを指導するに当たって、挨拶とお辞儀の仕方は企業の研修でもドラマの指導でも重要な項目です。ではなぜ挨拶は重視されるのでしょうか。

武市半平太が行った感動的な挨拶

 『龍馬伝』では、挨拶のシーンがたくさんあります。
 挨拶のシーンで私が最も記憶に残っているのは、『龍馬伝』第28回(第2部最終回)です。武市半平太が切腹する前に、牢屋番に対して、「かたじけない」という言葉を発してお辞儀をします。ドラマを観ながら涙が静かに頬を伝わるシーンでした。

 「かたじけない」という言葉は近年ではあまり使用されませんが、意味は次のとおりです。

1. (身にあまる好意・親切に対して)感謝にたえない。ありがたい。
2. (分に過ぎた処遇に対して)恐れ多い。もったいない。恐縮だ。
3. 恥ずかしい。面目ない。
  (大辞林 第2版)

9つの座礼、5つの立礼

 日本人の気質として、「心で思っていることをあえて伝えないのが美学」という考え方があります。いっぽうで、多くの人が言えないことやできないことをきちんと言葉と態度で表現する人は「格好いい」と評価されます。相手に対して敬意を払っているからですね。

 日本のお辞儀の仕方には、座礼(正座をした状態でのお辞儀)と立礼(立った状態でのお辞儀)があり、これらの形は神社祭式の作法が元になっています。

 『龍馬伝』は幕末が舞台なので、座礼のシーンが多くあります。日本において、代表的な座礼の形に小笠原流の「九品礼」があります。これは「浅い礼」から「深い礼」まで9種類から構成されています。

 浅い方から順に「首礼」、「目礼」、「指建礼」(しけんれい)、「爪甲礼」(そうこうれい)、「折手礼」(せっしゅれい)、「拓手礼」(たくしゅれい)、「双手礼」(そうしゅれい)、「合手礼」(ごうしゅれい)、「合掌礼」(がっしょうれい)と言い、そのときの状況に合った形を取ります。

1. 首礼」は正座から首で礼をする。
2. 目礼」は正座から目で礼をする。
3. 指建礼(しけんれい)
手をももの両脇に下ろし、指先が、畳に触れる位置まで屈体する。
4. 爪甲礼(そうこうれい)」
指を丸め、爪を床に着くまで屈体する。
5. 折手礼(せっしゅれい)
指建礼から、さらに深く屈し、膝の両側に手を置き、指先を後ろに向けて、畳に着く。男子は、骨格の関係から、指先を前に向けたほうが、自然。
6. 拓手礼(たくしゅれい)
身体をさらに屈する。手の指先を前に向ける。両手の方向は、肘から一直線に、身体中央に向いた線上にある。
7. 双手礼(そうしゅれい)
身体をさらに屈する。両手を前に出す。
8. 合手礼(ごうしゅれい)
身体をさらに屈する。胸部がももに付き、腕下が畳に着くまで身体を下げる。このとき、手の指が広がらないようにする。両手の人さし指の間に鼻が入る。
9. 合掌礼
胸の高さで合掌し、屈体する。

 実際に座礼を行なうときは、まず「指建礼」、そして「折手礼」、「拓手礼」、「双手礼」、「合手礼」の順で礼をすることがポイントです。

 『龍馬伝』第26回において、龍馬が初めて西郷隆盛と会うシーンがあります。このときの龍馬は正座で西郷を待ち、西郷が部屋に入ってくるその瞬間からこれらの所作を美しく順番に行っています。

 現代のビジネス・シーンでは、主に立礼を行ないますね。立礼も、目礼から始まり、「会釈」(上体を15度前傾)、「普通礼」(30度)、「丁寧礼」(45-60度)、「最敬礼<拝>」(90度)という角度に応じた4種類があります。これらを総称して「敬礼」(相手を敬う気持ちを礼で表す)と呼びます。

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