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会社が生き延びる参考書

経営論の“古典”として読むべし

2010年10月6日(水)

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 着実に成長を続ける企業と絶頂から転げ落ちる会社の違いは何か。衰退する企業には一定の法則が見いだせるのではないか。『ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階』(日経BP社刊)の著者、米経営学者ジェームズ・C・コリンズ氏は、多くの企業が以下の5段階を経て衰退すると説いている。

 1.成功から生まれる傲慢

 2.規律なき拡大路線

 3.リスクと問題の否認

 4.一発逆転策の追求

 5.屈服と凡庸な企業への転落か消滅

 日経ビジネス10月4日号では「衰退に抗う不沈企業」と題し、特集記事で日本版「ビジョナリーカンパニー」の条件を探った。連動インタビュー第2回に登場するのは、資生堂の福原義春名誉会長。『だから人は本を読む』(東洋経済新報社)などの著書がある読書家は、『ビジョナリー・カンパニー』シリーズをどう読んだのか。

(聞き手は日経ビジネス記者、小笠原 啓)

――『ビジョナリー・カンパニー』シリーズを愛読書として挙げています。何が経営者の心に響くのでしょうか。

福原 義春(ふくはら・よしはる)氏
資生堂名誉会長

1931年生まれ。53年慶応義塾大学経済学部卒業後、資生堂入社。87年社長、97年会長を歴任。2001年名誉会長に就任。東京都写真美術館長、文字・活字文化推進機構会長など公職多数。(写真:海老名 進 以下同)

福原 シリーズ第3巻となる『ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階』が出たので、改めてシリーズを読み直してみました。感じたのは、(1995年に日本語版が発行された第1巻)『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』は既に“古典”になっているということです。

 第1巻では、単に大きな会社ではなく「輝かしい会社」をビジョナリーカンパニーとして選び出しています。その際、最初に議論ありきではなく、徹底して調査をして分かったことから、帰納的に結論を導いたのが新鮮でした。

 そして「12の崩れた神話」として類型化し、いかに世間の常識が間違っているかを描き出しました。最初に読んだとき、私は12のうち10ぐらいを信じていました。非常に驚かされたことを覚えています。

変わり続けることへの否定

 コリンズ氏は「変わらない点は、変わり続けることだけである」という考えを“神話5”として紹介し、そのような考えは間違いだと指摘しています。現在持っている企業文化を、いかに連綿として持ち続けるか。基本理念を維持しながら、進歩への強い意欲を持つ企業がビジョナリーカンパニーだと説いています。

 第1巻が出たのはもう15年も前のことです。その頃の経営の状況と、今は全く異なっています。経済情勢が変化するスピードが全然違う。昔、1000年かかった変化が、今なら2年か3年で起きてしまうのではないでしょうか。

 15年前は、すべての変化が線形でした。過去から傾向線を書いていけば、経営の予測ができた。しかし今では、非線形の変化が当たり前になっています。経営に対する観念が、昔と今とでは全く異なってしまいました。

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「会社が生き延びる参考書」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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