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80歳以上で自分の歯が20本以上残るスウェーデンの歯ブラシとは?

人間工学だけでは決まらない歯ブラシのヘッドのサイズ

  • 安西 洋之,中林 鉄太郎

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2010年11月2日(火)

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 「スウェーデンらしさ」を謳い文句にしているスウェーデン製の歯ブラシがある。予防歯科で世界をリードする、かの国の知恵の結晶とデザイン。柄の色がカラフル。ネット販売でも上位ランキングに入っている。

 さて、日本の歯ブラシとどう違うのだろうか? 確かにデザインムード溢れるモノもあるが、一般的には一見、とても平凡。日本の歯ブラシの方が柄やブラシの形状が様々にありそうな感じもするのだが・・・。

 歯ブラシは大きいほうが良いのか。「奥まで丁寧に届くのは小さいほうではないか」という回答が来る。電動歯ブラシと手ブラシではどちらがいいのか。「なかなか手では細かくブラッシングできないから機械に任せたほうが」という声も聞く。ブラシは先が細くて歯周ポケットに入ったほうが良いのか。「いや、傷をつけないため、そういう部分は歯医者に任せたほうが良い」という人もいる。歯磨きは食後にこまめにやるべき。「回数が多すぎると、かえって歯の表面をダメにする」との意見もある。

 このように、日本でもいろいろな人がいろいろな意見を言っている。どれが正しいのか、正直に言って、よく分からない。だから、なんとなく工夫が行き届いているふうの日本製歯ブラシが他国製の先を行っているのか・・・どうも、そうとはっきりとは言えないのではないかという気がしてくる。

 なぜなら、スウェーデンにはスウェーデンの事情があってこそ、一見すると平凡である可能性も十分に考えられるからだ。

 というわけで、今回のローカリゼーションはテーマを歯ブラシにしてみた。

寸法が大きいスウェーデン製

 スウェーデンでは約30年前に予防歯科を国をあげて導入した結果、幼児の虫歯率が劇的に減少した。80歳以上になっても、自分の歯が20本以上残っているのが平均的。それは日本の80歳以上の人の3倍の本数に当たる。

 この差を知って、スウェーデンと日本の歯ブラシの違いにあるバックグランドに興味を持たないほうが、不思議なくらいではないか。そこでスウェーデンで歯科を学んだ医師に聞いてみることにした。ホテルニューオータニのガーデンコートで開業する日本歯学センターの田北行宏氏だ。

 何はともあれ、現在の歯ブラシで世界に共通する部分を確認しておこう。手で握る柄の部分とブラシの部分、この2つのエレメントによって構成されている点に、異論を唱えることはまずなさそうだ。

 「ユニバーサルな点としては、持ち手はプラスチック、毛はナイロンでできています。これは大量生産を前提にした商品だからでしょう。特殊なものでは豚の毛、馬の毛。日本ではタヌキの毛を使った歯ブラシもあります また、飽和ポリエステルもありますが、超極細毛を使った歯ブラシに使用されているようです」と田北氏。いわゆる拘りモノは別にすると、材料に共通性があるということだ。

 一方、スウェーデンと日本の違いを田北氏に指摘してもらうと、「日本製は柄の長さが短く、コンパクトにできています。スウェーデン製は長く、毛の植えられている部分が大きいということでしょう」。この辺りの違いについては、私自身もイタリア製の歯ブラシで感じている。一般に日本の歯ブラシは小ぶりで、イタリア製からすると日本製大人用が子供用に見える。

画像のクリックすると、ブラシの部分を拡大表示します

 「日本製品は植毛部分が細く、狭い隙間に入りやすいようにデザインが進んでいます。スウェーデンの歯ブラシは植毛部分が大きく、より大きな歯面を、素早く磨けるようにできています」と田北氏は続ける。

 しかし、日本の外でもヘッドがコンパクトなタイプが増えてきたとの記事をどこかで読んだ。確かにスウェーデン製でもコンパクトヘッドという表現が使われている。従って、ヘッドがコンパクトであることは重要という点で共通している。ただ、同じコンパクトという表現を使っても、スウェーデン製は日本製と比較すると寸法が大きい。

コメント3件コメント/レビュー

スウェーデンは水道水にフッ素を入れてから虫歯が減少したのだと思っていました。(2010/11/02)

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いただいたコメント

スウェーデンは水道水にフッ素を入れてから虫歯が減少したのだと思っていました。(2010/11/02)

現在55歳です。小学生の時は一度も歯を磨いたことは無かった。中学に入っては歯磨き粉をつけて磨いたが口がすっきりするだけで奥歯が虫歯になり高校に入って歯医者にかかった。それ以来歯磨き粉を付けず、毎晩1回だけし、かし5~10分かけて歯茎まで磨いている。この間35歳くらいにやはり奥歯が虫歯になり徹底的に治療後、従来の歯磨きを続けている。高校以来歯ブラシは数え切れないほど使ったが、歯磨き粉は全く使っていない。ヘッドは小さいほうが使いやすい。1日に何回も磨く必要はない。夜寝る前に徹底的に磨く。これですべて解決する。(2010/11/02)

ヘッドの大きさは、手の力加減も考慮する必要があります。私は、つい力を入れて磨きがちなので、歯茎を痛めないよう大きなヘッドを使っています。いい具合です。(迷亭寒月)(2010/11/02)

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