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「ドキドキ」から「満足感」を得るという心理的な遊び

【オノマトペと期待編その3】期待に関わる高揚感について洞察する

2010年10月27日(水)

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 テレビから流れるニュースで長い地下での極限的な耐久生活の末に世界中の「期待」の中で地上に生還しようとしている人たちの映像が流れ続けている。決して希望を捨てず、かすかな「期待」に自らの未来のすべてを賭ける。

 思わず、仕事に追われながらそんな極限状態とはほど遠い毎日を送っている自分の暮らしぶりを振り返ってしまう。まさに生還を心待ちにする家族にとって「不安」と「期待」が交錯する瞬間である。、あた、地上に生還しようとしている人々にとっては、「期待」が止まることなく上昇する時間でもあるだろう。こうした映像は我々に久しぶりの「期待以上」の人間ドラマをもたらしている。

 エクスペクトロジー(期待学)では、「期待」を大きく3つの段階に類別して研究している。1つは「期待以上」、次が「期待通り」、そして「期待はずれ」の3者である。「期待以上」の速さで掘り進んだ脱出用の縦穴、「期待通り」に生還した作業員の喜びの表情、「期待はずれ」がなかったことにほっとする家族。

期待と不安のせめぎ合いとは?

 一体なぜ、またどういうふうに「期待」の段階が生まれてくるのであろうか。一つの仮説を通してそのメカニズムを再考してみたい。

 例えば、「期待はずれ」が生み出されてしまう状況について、その心理的な要因を考えてみる。「期待」が外れるということは、そもそも最初に想定した「状況」が達成できなかったことを意味している。しかし、常に「期待」に「不安」はつきものである。

 では、その両者のせめぎ合いはどういった関係値にあるのだろうか。仮に「不安値」が「期待値」を上回った場合には、もはや「期待」そのものが「不安」という感覚の基盤の上でしか存在しない状況であろう。この場合は「不安値」という分母が、「期待値」という分子に対して、大きな数値を占めていることになる。反対に「期待」が大きく「不安」な要素が小さいと感じている場合は、分母の「期待値」が分子の「不安値」を凌ぐ大きな値を示している状況と考えられる。つまり、分母にはその時々の心理要因として、より大きな値を占めているものが位置するであろうことが推定できる。

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 「期待」に対して「不安」が大きいということは、心理状況が「不安」という基盤の上で「期待」が存在しているということになる。「不安」分の「期待」というわけである。

 対して「不安」に対して「期待」に充ち満ちている心理状況は、「期待」分の「不安」という心理の構図になると言える。

 では、果たして「期待」と「不安」が交錯する救出劇のような場合は、というと、こうした分母と分子の関係がより不安定で高速に反転を繰り返している状況にあると考えられる。ある時には「不安」が分母になったり、ある時には「期待」が分母となったりする。

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