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チームワークって有効なの?

「精神論」からロジカルチームワークへ

  • 北原 康富

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2010年10月22日(金)

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■ ドラッカーとチームワーク

 「もしドラ」がベストセラーになったおかげで、これまで無縁だった人々の中でも有名人になったP・F・ドラッカーだが、筆者が以前、とても感銘を受けた著書に、1988年に邦訳が出版された「新しい現実」[新訳]新しい現実 政治、経済、ビジネス、社会、世界観はどう変わるか(ドラッカー選書)がある。

 この14章「情報化組織」では、今から20年後には大企業や政府機関などでは、経営管理者の階層は半分以下に、経営管理者の数は3分の1になる、と切り出している。執行役員制度の導入や、管理職ポストの削減など、この20年で企業が導入してきた経営管理を見ると、確かにドラッカーの予言どおりになっているようで、その先見性に驚く。

中間管理職が必要なくなる

 さて、ドラッカーはこの章で続いて、情報化が進展することによって、中間管理職が情報を中継する必要がなくなり、旧来の階層化された組織体制が意味を持たなくなるという。そして、実際の仕事は専門家集団による、問題ごとに編成されたチームで行われるようになると主張している。

 これまでの機能別部門は、仕事の基準を設定し、専門家を訓練し、人事を行う役割をもつことにすぎなくなるというのだ。最小限の管理階層による機能別組織の上で、専門家から構成されるチームがあちこちで立ち上がり、各々の目的の達成に向けて仕事をし、終了したら解散する、といったことが日常的に行われている・・マトリックス型組織とも異なるさらに進んだものになるというドラッカーの情報化組織とは、こんなものではないだろうか。

 そのような組織では、社員と経営管理者は、これまにない新しいスキルを身につけなくてはならないと筆者は考える。社員にとっては、業務の指示や業績の評価を一手に引き受けてくれるたった一人の上司がいなくなる。自分が所属するチームリーダーの下で、チームメンバーとともに自分の専門性を発揮しながら、効果的に仕事を進めるチームワーク・スキルが求められる。一度に複数のチームに属することもあるため、自分のワークロードの配分を最適にするスキルも必要だ。

 また、シニアな社員は、チームリーダーとして、チームのパフォーマンスを最大にするための、リーダーが持つべきチームワーク・スキルも備えている必要がある。一方、管理職や経営管理者は、チームの要件を定め、目的達成に必要な知識や技能に分解し、チームの構成を設計し、チームの遂行を効果的にサポートするための、経営管理者としてのチームワーク・スキルが求められる。

仕事はチームによって遂行されるようになる

 現在、多くの企業はプロジェクトチーム制を導入している。しかし、ドラッカーのいう情報化組織では、これがさらに進化し、ほとんどの仕事がチームによって遂行されることになる。実は、このようなチームワーク体制を従前から取り入れている企業もある。筆者がかつて多国籍企業に勤めていた時、主要な仕事の過半数は、チームによって行われていた。また、チームワークをベースとした経営手法を提唱する経営学者もいる。これらについては、稿を改めて紹介するつもりである。

 このように情報化組織が進展すると、いかにチームワークをマネージできるかが、企業の競争力にとって重要な課題になる。そのためにも、組織と同義としての広義のチームではなく、少し厳密なチームというものを念頭において、チームのもつ本質的な性質、および効果や弱点などを理解することが必要だ。そこで、本稿では、チームに関するいくつかの事実を挙げ、これらに触れていくことにしよう。

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