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「読む」「聞く」「話す」「書く」、あなたならどれを最初に勉強する?

4つから1つを選べば4倍の速さで上達する

2010年10月29日(金)

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 言葉には4つの側面があります。話す、聞く、読む、書く、の4つです。「英語がうまい」というとき、具体的には
「英語を話すのがうまい」
「英語を聞くのがうまい」
「英語を読むのがうまい」
「英語を書くのがうまい」
 この4つの力が人より長けていることを指すわけです。

 この連載におけるぼくの提案はこの4つを一度にうまくなることを考えないで、「まず一つだけ挑戦する」というものです。その場合、4つ同時にやるのに比べて、その一つの上達は4倍の速さになります。

 しかも、いちばんやさしいものから攻略していくのです。みなさんだったらどれから始めますか? 一つずつ考えていきましょう。

(1)書く
 英文を書く機会って多いでしょうか。

 それは日本語で考えてみれば分かります。日本語で話す、聞く、読むは日々使っている能力でしょうが、毎日書く人は少ないのではないでしょうか。最近は友達に日々メールする人も居るでしょう。でも、そこで書くのは、言わば、話し言葉を文章化しているもので、どちらかというと「話す」に近い作業です。メールでは「拝啓、敬具」はまず書かないでしょう。

 書くとはやや正式な文章を書く作業です。日本語ですらあまり書かないのですから、英語だって書く機会は少ないはずです。だったら、書く力を養うのはうんと後でかまわないということです。

 正直に言うと、ぼくの学習法ではバッサリ切り捨てます。英語をマスターするまでのいずれの段階でも、書く練習は行いません。ぼく自身も書く練習はこれまで全くしたことがありません。メール程度の文章なら、話す力がつけば書けます。また、正式な文章は、話すと読む力の両方がついてくれば、自然と書けるようになってきます。

(2)読む

 次に「読む」力について考えてみましょう。

「日本人は話せないが読むのは得意だ」と言う人がいます。これは本当ではありません。ぼくが米国コロンビア大学の英語学校に入ったとき、海外から多くの外国人が英語を学びに来ていました。最初に学力別クラス分けテストがあり、ぼくも含め日本人は概して「読む力が低い」と判断されました。

 なぜかというと、単語力が圧倒的に欠けているからです。ヨーロッパやメキシコなどから来る留学生は自国の言語と英語に共通する語源のものが多いので、単語の意味を類推できるのでしょう。

 次の経済ニュースは日本語で書かれています。これは新聞記事を簡略にしたものです。まず、読んでみて下さい。

記事景気先行指標である機械受注は、前年比10%増となった。

 下線部にあたる英単語ご存じでしょうか。もし知らなければ、この文で分かるのは10%増というところだけになってしまいます。「この日本文はたまたま難しかったんだ。」と思った方は試しに新聞の好きな記事を選んで、英語の単語が思い浮かぶかどうか試してみてください。

(3)聞く

 次に「聞く」力を考えてみましょう。

 中学、高校生時代に外人教師の声を吹き込んだテープを聞かされて、まるで分からなかった覚えが誰しもあるのではないでしょうか。また、「日本人の英語発音は分かるが、外人の発音は全く聞きとれない」という人も多いでしょう。

 外人と付き合いのある人の多くは、早口でガンガンしゃべられて閉口しているはずです。誤解のないように言えば、外人はわざとまくし立てているのではありません。相手が日本人だということで、本来のスピードよりかなりゆっくりしゃべっているのです。でも、われわれには機関銃のように聞こえてしまうのです。聞き取りは4つの中で群を抜いて最も難しいのです。

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「英語は道具:銅メダル英語を目指せ」のバックナンバー

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「「読む」「聞く」「話す」「書く」、あなたならどれを最初に勉強する?」の著者

林 則行

林 則行(はやし・のりゆき)

投資家

投資家。全く英語が話せないのに資産運用のノウハウ修得のため渡米、コロンビア大学MBAにぎりぎり合格。仕事力と日本人の強みを生かすことで、社内最低の英語力ながら海外運用機関で株式運用部長。現在独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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