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第4話「稼いでもらえばもらうほど、特許権侵害の賠償金が増える」

2010年10月27日(水)

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前回までのあらすじ

 団達也は細谷真理と2人の会社であるMTC(Management and Technology Consulting group)のシンガポール子会社、MTCラボ(MTCL)を設立、電気自動車のリチウムイオン電池の性能を飛躍的に高める部品「K01」の量産を始めた。研究開発(R&D)と販売と製造の拠点は、このMTCLにすることに決めたのだ。

 達也はラッフルズホテルで、新製品「K01」の発表会を盛大に行い、翌日にはテレビ出演し、今後のビジネス展開について司会者でシンガポール大学時代の同級生でもあるキャシーに熱弁をふるった。

 ここで達也は、日本、そして中国には生産拠点を置かないことを明言した。これを聞いたリンダは、「話が違う」と憤っていた。

 達也はテレビ番組収録後、高熱のためにホテルのベッドに倒れ込んだ。

UEPC ラ・ホヤ

 突然ドアが開き、あの間中が上機嫌で入ってきた。

 「愉快だったよ」
 「間中さん、どうしてここに…」

 三沢はあまりにも急な来訪に驚きの声を上げた。ここ、UEPCのラ・ホヤ研究所は関係者以外、その存在すら知らされていないのだ。なのに間中は首にIDカードをぶら下げて、堂々と入ってきたのだ。三沢は何が起きたのか見当もつかない。

 「三顧の礼でUEPCシンガポールの支社長に誘われてね。だから、今はきみと同じ会社で働いているんだ」

 「そうでしたか」
 と答えたものの、なぜ間中がラ・ホヤ研究所に現れたのかと、三沢は訝った。

 「団に会ってきた」
 間中は唐突に言った。

 「もしかして、新製品の発表会に行かれたのですか?」
 「そうさ。あの生意気な団の顔を拝んできた」

 三沢には、達也が間中を招待したとは信じられなかった。間中だけではない。UEPCの経営者たちは、誰もが達也を警戒している。招待状を受け取ったのは、自分だけに違いないと三沢は思っていた。三沢は達也を静かに応援したいと考え、発表会には出席するつもりはなかった。
 ところが、机の引出しにしまっておいた封筒から、招待状だけが抜き取られていたのだ。

 (まさか、招待状を抜き取ったのは…)

 「ラッフルズは、聞きしに勝るホテルだったな。あんなところで、新製品発表会をするんだから、あいつも出世したものだ」

 (もしかして、盗んだ招待状を見せて発表会に紛れ込んだのでは…)

「熱血!会計物語 ~社長、団達也が行くseason2」のバックナンバー

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「第4話「稼いでもらえばもらうほど、特許権侵害の賠償金が増える」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師