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上司ではなく、同志となれ

第2ステップ:仲間目線になる

  • 今北 純一

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2010年11月2日(火)

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 新たにプロジェクトを始める時は、だれもが皆ゼロからのスタートです。そこへ、自分は上司だから、部下だからといったピラミッド型の組織の意識を持ち込むと、マネジメントはうまくいきません。既存の上下関係を脱して、新しいものを一緒に作っていくという「同志」の意識を持つことが重要です。

 その象徴と言えるのが、米アップルCEO(最高経営責任者)のスティーブ・ジョブズ氏でしょう。彼が新しい商品を発表する際のプレゼンテーションには実に魅せられます。ジーンズ姿で登壇し、新たに発表するその商品で実現させた夢を語る。おそらく彼は、CEOとして語っているのではなく、同じ夢と志を持って商品開発に関わった人たちの代表として語っているのだと思います。だからこそ、多くの人の心が動かされるのではないでしょうか。

 日本で言えば、かつてのソニーの盛田昭夫氏であり、ホンダの本田宗一郎氏。お二人とも社員に夢を語り、その夢の実現に向けて応援した人たちであり、一方、社員からは、共通の夢を追い続ける過程での「同志」という感覚を持たれた経営者だったように思います。

部下としてではなく同志として対処する

 1つのプロジェクトを任された時、私はチームのメンバーは自分の部下ではなく、同志だと考えています。しかし、それを理解してもらうまでに時間がかかることもあります。

 私は1981年に、当時のアノン総裁にスカウトされる形で、仏ルノー公団に新設された未来商品開発室の室長に就任しました。関連会社も含めれば10万人規模の大企業で、日本人は私1人だけでした。当時のルノー公団は、マーケティングや営業、研究開発、生産といった部署が縦割りで組織されていました。その中で全く新しい部署を統括していくには、様々な苦労がありました。

1. ピラミッド型組織の上下関係を持ち込まず、同志としての関係を築く
2. 自分の立ち位置、役割を熱い思いとともに行動で示す

 まず、5人いるはずのスタッフがなかなか揃わない。この5人は5人とも優秀なスタッフでしたが、組織の枠からははみ出したような変わり者ばかりでした。

 生き字引的なエンジンかと思うほどの博覧強記で、弁の立つ労働組合の理論的リーダーだったジャン=クロードや、社会心理学のプロフェッショナルで神出鬼没だったジュヌビエーブについては初稿で記述しましたが、この他に、大学で建築を専攻し、自動車の居住空間を進化させることに夢中で模型づくりに没頭していたパトリック、また、消費者動向に関する統計分析を趣味にしているようなところがあったアンヌ、それと、いつも常識を覆すようなアイデアを次から次へと繰り出す最年長のジェラールなどの面々です。

 しかしながら、誰もが、私に対して一様に距離を置いているように見受けられました。彼らにしてみれば、総裁が勝手にスカウトしてきた日本人が突然自分のボスだと言われて、お手並み拝見といったところだったのでしょう。

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