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成長を妨げる「心のゴミ」を捨てよ

過去に縛られてはイノベーションは起こせない

  • 常盤 文克

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2010年10月29日(金)

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 今の世の中を一言で、どう言い表すか──。仮にそう問われたとすれば、私は過多、過剰であると答えるでしょう。情報化社会などと言われていますが、情報過多なのは明らかですし、社会が豊かになってきてモノの生産や消費も過剰です。

 過多とか過剰だとか言うと、何となく豊かさを象徴しているような響きがあります。ところが実際は、役にも立たない、新鮮味のない情報やモノが、私たちの周りに溢れています。単に溢れているだけならいいのですが、私たちはそれらに縛られて暮らしているようにも感じます。

 情報やモノに限らず、すべてのものが行き過ぎになっています。近ごろよく言われているメタボリック症候群にせよ、食べ過ぎや飲み過ぎが原因の一つです。ストレス社会だと言われているのも、働き過ぎが影響しているのは間違いありません。

 それは日本が高度成長期を経て、欲しいものを何もかも継ぎ足す「足し算」でやってきたからです。米国に追い付き追い越せだった時代には、モノの量と選択肢が増えていくことが豊かさにつながると思われていました。それを日本人は望んで、足し算を繰り返してきたのです。

 こんな事を続けていては、日本という国はいずれ破綻してしまいます。今までのような足し算ではなく、そこには引き算の発想が求められます。

「新陳代謝」しないと企業も生きていけない

 なぜなら、その方が物事の本質に近づける気がするからです。

 人間の身体に例えると、今の日本は食べ過ぎや飲み過ぎで体内に未消化物が残っている、老廃物がたまっているような不健康な状態です。健康体に戻るには、まずこれらの未消化物や老廃物を体外に出してしまう必要があります。

 つまり、古いものを捨て、新しいものを取り入れる「新陳代謝」が求められているのです。新陳代謝は、生物が生きていくために必要不可欠な基本的な仕組みです。この新陳代謝がうまくいかなければ、あらゆる生き物は死んでしまいます。

 会社という組織にも同じことが言えます。この組織は、多くの人間が集まった1つの大きな生き物なのですから、人間に言えることはすべて組織にも当てはまります。

 会社(=組織)も日常的に新陳代謝が行われていないと、滅んでしまいます。ただ単にエネルギー(食べ物)を供給しても、新陳代謝がないままでは未消化物が溜まって、やがて老廃物となってしまうばかりです。

 この未消化物や老廃物を、ゴミと言い換えてもいいでしょう。ゴミという言葉を辞書で調べてみると、「役に立たないもの」という意味のほかに、「ない方がいいもの」とあります。この「ない方がいいもの」という視点に注目してみたいと思います。

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