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渋谷に大型書店復活(?!)の東急百貨店本店

日本の百貨店、最後の聖戦≪後編≫

  • 菊地 眞弓,WITH三波 毒夫

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2010年10月29日(金)

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人物紹介

菊地 眞弓:レースクイーンやミスコン荒らしなど「バブルでGO」を満喫した20代を経て、今や贅沢に飽きてほとんどモノを買わなくなったアラフォー女子

WITH三波 毒夫:流通の現場に出向き、同業者や取引先と情報交換するのが3度のメシよりも好きという謎の中年男。「WITH」は、「お客様とともに」を意味する

たまたま出会った2人が「世の中に、気づき・幸せ・役立ちを与える」で意気投合。今日も流通の最前線を歩きます。

(前編「王道を歩む銀座三越vs流行を読む松坂屋銀座店」から読む)

 時代を反映し対極にある2つの百貨店、“王道の百貨店”復活を目指す銀座三越と、効率追及と駅ビルに挑むテナント戦略型百貨店を創出する松坂屋銀座店を視察後、渋谷にある「東急百貨店本店」へ。

 東急百貨店本店は、2010年9月2日に7階フロアを丸ごとリニューアルし「MARUZEN&ジュンク堂書店」をオープン。1869(明治2)年に福沢諭吉の門下生だった早矢仕有的(はやしゆうてき)により創業し、多くの文豪・文化人が通い詰めた老舗書店「丸善」と、“図書館よりも図書館らしい”快適さを追求する大型書店「ジュンク堂書店」のコラボによるショップは、業界関係者待望の第1号店として注目され、オープン当日は多くの人が押しかけた。16台ほどのレジはフル稼働。まるで黒山のような人だかりだった。

 そもそも、渋谷区松梼の優良顧客(富裕層)を多く持つ都内でも少し毛色の違う高級志向の百貨店として業界関係者から一目置かれていた東急百貨店本店が、ワンフロア1100坪という都内最大級の売り場面積を所有する書店を開業することに抵抗はなかったのだろうか?

 蔵書数は約130万冊。専門書から一般書、雑誌、学参、児童書、コミックまでフルアイテムが揃う。同フロアには900年の歴史ある文房四宝・和紙製品の老舗専門店「鳩居堂」や神戸の老舗である喫茶店「萩原珈琲」なども備え、充実の品揃えで来館者を迎える。

1階と7階で異なる客層

(10月26日(火)午後、渋谷にて視察)

画像のクリックで拡大表示

 今回の視察で注目の大型書店開業前、東急百貨店本店の斜め前には渋谷最大の書店「ブックファースト」(現在はファストファッションを扱うスウェーデンのH&M)があったものの、約3年前に閉店した。これをチャンスと捉え、新規顧客誘引を目的として7階全フロアでの書籍販売に踏み切ったようだ。ほかの売場は今までのコンセプトのまま、「書店」という百貨店では“売り場消滅”もしくは“縮小したカテゴリー”で勝負をかけた。

 オープンから2カ月弱となる今回の視察日は、平日の午後。天候は雨降りということもあったが、店内にある書店用のレジ16台中、5台しか稼働しておらず、来店客はぽつぽつと1~2人が精算しているに留まっていた。圧倒的な品揃えの書店ではあるが、アマゾンなどのネット書店の台頭にはやはり太刀打ちできないのだろうか・・・。

 店内を見回すと、人の背よりも高い、まるで図書館のような本棚の脇に腰かけが28台、用意されていた。座っていたのは17人。それぞれ様々なポーズで手にしたお気に入りの書籍を読んでいた。中にはカップルで座っている人もいて、狭さを利用して相手に寄りかかり、心地良さそうに寝ている風景も。

 本棚と本棚に挟まれた通路をのぞくと、旅行や料理、芸能のほかは、圧倒的に男性客が多い。一方で「鳩居堂」で見かけるのは、ほぼ女性客。デコ文具やデコレター用のシールが所狭しと陳列しているからかもしれない。シールやカードの品揃えを見ると、“渋谷っぽい”。銀座の一等地にある「鳩居堂」の雰囲気はない。派手なシールに目を奪われ、和紙を見つけるのに時間がかかるほどだ。薫香は健在。

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牛島 信 弁護士