伊東 乾(以下、伊東) 今回は「東大・学歴ロンダリング」みたいな話になった時に、リーサルウエポン=最終兵器になる、みたいな、僕の元学生に出てきてもらいました。朝倉祐介君です。
朝倉 祐介(以下、朝倉) よろしくお願いします。
一同 (会釈)
伊東 「常識の源流探訪」もかれこれ4年やっているわけですが、大学教師もやっていると言いつつ、実際に教室でご一緒した学生さんを呼んでくるのは今回が初めてですね(笑)。
朝倉君は東京大学法学部時代、法学部生たちからリクエストされて僕が開いていた、ちょっと特殊な自主ゼミに来てくれた元学生で、卒業後のマッキンゼー・アンド・カンパニー時代も折に触れて連絡をもらい、縁の続いている青年です。どういう人か、というのは本人から話してもらうのがいいでしょう。

ネイキッドテクノロジー代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)。1982年生まれ。兵庫県西宮市出身。中学卒業直後の1998年よりオーストラリアの競馬学校で騎手を目指した後、北海道の牧場で競走馬の育成業務に従事。2007年東京大学法学部政治コース修了後、経営コンサルティングファームのマッキンゼー・アンド・カンパニー入社。国内外の大手企業、公的機関の戦略立案、オペレーション改善プロジェクトなどに従事。2010年8月から学生時代に友人と設立したネイキッドテクノロジーに復帰、同年10月から現職。 (写真:大槻 純一、以下同)
朝倉 生い立ちみたいなところから?
伊東 日経ビジネスオンラインに掲載されることを念頭に、まあ自分で判断して。
朝倉 分かりました。朝倉です。私は2007年に東大法学部を卒業して、今はネイキッドテクノロジー(東京都港区)という携帯電話のアプリケーションソフトを作る会社にいます。10月28日を持ちまして、CEO(最高経営責任者)に就任しました。ネイキッドテクノロジーという会社自体は、私たちがまだ学生の頃、2006年に東大と慶応義塾大学の院生を中心に作った会社でして、今は主に「「Twitter(ツイッター)」閲覧用のアプリや「mixi(ミクシィ)ボイス」を閲覧する携帯電話向けのアプリをサードパーティーとして、それもスマートフォンじゃなくて、俗に「ガラケー」と呼ばれるような。
伊東 ガラパゴス状態の携帯電話で「ガラケー」だね?
朝倉 はい。従来型の携帯電話に向けて、アプリを作っている会社です。これからちょうどこの業界自体がすごく面白くなるタイミングではあるので、どんどん自社ブランドのアプリ開発に取り込んでいこうとしているところです。
伊東 この辺りは小野君の古巣とカブると思うけれど、彼はその前史がなかなか強烈で・・・。
中卒で目指した騎手
朝倉 その前からちょっとさかのぼってお話しします。私は兵庫県西宮市というところで育ったんですけれども、中学を卒業して15歳で日本を出まして、オーストラリアの騎手養成学校に進みました。当時は競馬の騎手にすごくなりたかったんです。
日本の競馬学校も検討したんですけれども、私自身、色弱持ちのために受験資格ではじかれてしまうんですね。
伊東 これは初めて聞いたけれど、出しちゃっていいのかな。
朝倉 大丈夫です。そういった事情もあって、ちょうどオーストラリアという国がすごく競馬が盛んな国で、なおかつ同じようなキャリアで、オーストラリアやニュージーランドでデビューをしてから日本に帰ってきたと騎手の方もいらっしゃったので、これはひとつオーストラリアに行って競馬の騎手になろうかなと思って。
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