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銅メダル英語でここまでしゃべれる

コミュニケ―ションの決め手は語学力だけではない

2010年11月5日(金)

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「目標は20点」でOK

 「100点満点の試験で20点を目指しましょう」

 と言ったら、「何かの間違いじゃないのか」って言われそうです。資格試験はだいたい70点くらいが合格ですから、20点では話になりません。ところが、みなさんが目指す銅メダル英語のレベルとは英米人を100点とすると20点なのです。

 こう言うと、読者のみなさんから、全く正反対の2つの立場の驚きの声が上がって来るのが聞こえそうです。

1)「ちょっと待ってくれよ。 ということは、お前は俺の語学力が今はたった10点台だって言っているわけ?」というのが代表的な声でしょう。

 その通りです。

 「これまで一生懸命やったとは言わないけど、中学、高校、大学と勉強してそれでも10点台なの?落ち込むなあ」

 と感じているのではないでしょうか。ぼくもそうですが、試験で10点台の成績を取ったことがありませんから、これはショックな事実を突きつけられたと感じるはずです。

2)「たった、20点でいいの?それでしゃべれちゃうの? だったら、いけそうな気がする」

 このタイプの方は楽観型です。

 コップに水が半分入っているときに、ある人は「もう半分しかない」と思い、ある人は「まだ半分もある」と思うわけです。

 何事でも、初心者の方が実力の伸びを感じやすいものです。例えば、毎日1語ずつ英単語(または漢字とか駅名とか)を覚えたとします。100日目には100語が暗記できます。200日目には200語になります。この伸び率は2倍(100%増)です。

 100日ごとに覚えることのできる単語数はいつも一定で100語ですが、その後の伸び率は低くなります。
 200語→300語(伸び率50%)
 300語→400語(伸び率33%)
 400語→500語(伸び率20%)

 といった具合です。上級になるほど伸びが感じにくくなるものです。ということは、80点が目標なら到達は厳しいですが、20点が目標なら難しくないという理屈が成り立ちます。

銅メダル英語でこんなにできる

 銅メダル英語は20点を目指すものですが、それでも以下のことができるようになります。

・外人に自分の言いたいことを伝えられる
・外人と一緒に仕事ができる
・海外出張や英語のプレゼンテーションができる
・海外の大学や大学院に行くことができる最低限のレベル
・現在、海外駐在している人の英語力
・「英語がうまい」とはったりを張ることができる

 英検だったら2級程度、TOEICなら600点くらいから銅メダル英語になることができます(つまり、英検2級なら英語力は20点程度です)。

 「自分は英検2級だけど、外人が来たら逃げ出したくなっちゃうよ。自分が銅メダルだとはまるで思えない」

 と思う方がほとんどではないでしょうか。

 ここが大事なところです。

 最低でも英検2級程度の力がないと銅メダルには達しません。かといって、英検2級の人がすべて銅メダルかというと、これは違います。この中でノウハウを身につけた人だけが銅メダルを手にできるのです(なお、このコラムは現在英検2級に到達していない人でも、これからお話しする学習方法で学び続ければ、銅メダルになれるように構成されています)。

 なぜ、同じ英検2級でも銅メダルになれる人となれない人が出てくるのか? それは図表にあるように、英語の力に2つの軸があることで説明できます。「英語ができる」というY軸と「話が通じる」というX軸です。第1回でお話ししたように、英検2級程度のぼくが1級の友人より英語がうまいと判断されたのは、ぼくの方が「話が通じる」ことに長けていたからでしょう。一般的には、英語ができるほど話が通じるのですが、同じ英語力でも通じ方には幅があるということです。

コメント16件コメント/レビュー

初めまして。鈴木と申します。連載楽しみにしております。仕事では一切英語は必要ありません。しかし、世界で通じる人間になりたいと思っているので、英語の必要性を感じ勉強しようと思っているのですが、18年も英語から遠ざかっており、中学英語も怪しいです。1500も単語覚えてない状態です。話すのが近道のお話ですが、やはり最低限の単語は必要ですよね?その場合、やはり「書く」をしたくなるのですが、これは辞めた方がいいですか?(2010/11/11)

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「銅メダル英語でここまでしゃべれる」の著者

林 則行

林 則行(はやし・のりゆき)

投資家

投資家。全く英語が話せないのに資産運用のノウハウ修得のため渡米、コロンビア大学MBAにぎりぎり合格。仕事力と日本人の強みを生かすことで、社内最低の英語力ながら海外運用機関で株式運用部長。現在独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

初めまして。鈴木と申します。連載楽しみにしております。仕事では一切英語は必要ありません。しかし、世界で通じる人間になりたいと思っているので、英語の必要性を感じ勉強しようと思っているのですが、18年も英語から遠ざかっており、中学英語も怪しいです。1500も単語覚えてない状態です。話すのが近道のお話ですが、やはり最低限の単語は必要ですよね?その場合、やはり「書く」をしたくなるのですが、これは辞めた方がいいですか?(2010/11/11)

「コミュニケーション能力や母国語が違う相手でも物怖じしない気質が低い語学力を補うことができる」ということは、その通りだと思います。「早く具体的な方法が知りたいなぁ」という気持ちになりました。あとは、グラフのあたりから、「英語がうまい」の定義が急にわからなって前回のコラムを読みなおしました。ただ、特に定義されていないようです。「英語がうまいのに、通じない」というのは、日本人が日本語で話しているけれど、「何を言っているのかよくわからない」というようなことでしょうか。(2010/11/09)

小学校入学前後にアメリカに渡った2人の子供に年1回、Barron社のTOEICの問題集(実際の試験と同じ問題配分のものでListeningはCDをやらせ、正解率(TOEICの配点は非公表)を学年でプロットすると2人の子供の点数は1つの線になり、アメリカの3年生で90%を越えました。このとき、TOEICで計るレベルではビジネスのコミュニケーションツールとしての英語は少なくとも9割は必要で、人間は10歳足らずで言葉としてのコミュニケーションレベルにかなりの完成度があることに気づきました。(子供達は知らない単語を想像で処理し、試験向けの解答方法など全く取らずにこの正解率でした。ちなみにReadingは通常試験時間の半分ほどの時間で終了していました)その一方で、筆者の言うように英語の技量そのもの以上に人としてコミュニケーションを取る姿勢は重要です。ただ、ビジネスとして最低限のスピードを超えなければ結局使えないツールだと思います。相手が見えず、ホワイトボードなどが使えない電話会議は難しくとも、面前では英語のレベルを補う機動力が出して相手が許容できるテンポでコミュニケーションを取る必要があります。本気でビジネスで英語をツールとして使うつもりなら銅メダルでは問題外でしょう。でも、スタートポイントは誰も高いところにはありません。その意味で、銅メダルから始めても、銅メダルを筆者のようにいつかは金メダルに変えるという意志とそれに基づく行動も合わせて重要ではないでしょうか。(skydaddy)(2010/11/07)

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