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ロジカルな解決策こそが、デザイナーの至上命題だ

nendo流デザインのアイデア発想法

  • 佐藤 オオキ

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2010年11月24日(水)

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 今回は、私、佐藤オオキが立ち上げたデザインオフィスnendo(ネンド、東京都目黒区)が、どのようにデザインを発想しているのか、そのプロセスについて説明したいと思います。デザイナーの発想法を知ることは、クライアントにとっても、自らが満足できるデザインを実現するためのヒントになると考えています。

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 まず全体の流れとしては、クライアントとの出会いがあり、オリエンやその後のミーティングでのやり取りを手がかりとして、こちらからアイデアを提案します。今まで仕事をしたことのないクライアントに対して、自分たちから営業を仕掛けることは基本的にありません。求められていないところに入り込もうと時間を費やすより、進行中のプロジェクトに少しでも長い時間かかわりたいという思いが根底にあります。

 日本での仕事は、指名コンペから始まることもあります。複数のデザイナーが参加して、それぞれが案をプレゼンし、クライアントが最良のものを選ぶのが、一般的なコンペの形式です。コンペというと、社内のしがらみにとらわれない、革新的なアイデアが選ばれる方法というイメージを持つ人が多いかもしれません。

コンペで勝つデザインがいいとは限らない

 しかし、決していいことばかりではありません。というのも、クライアントに明確なビジョンがない場合には、とりあえずテイストの違うデザイナーに自由に案を出させるというだけのコンペになってしまうからです。このようなケースは、往々にしてあります。すると結局、案が出揃っても、具体的なことは何も決まらなかったりします。

 もう1つの問題は、デザイナーが提案するアイデアが、コンペを勝つための手段になりがちなことです。コンペに参加する以上、どのデザイナーも相当の時間と人件費をかけるわけで、勝ちを目指すのは当たり前。できるだけインパクトの大きい、ちょっとメーターを振り切ったくらいの案を出そうとするものです。

 それが実際に採用されることも、もちろんありえます。その場合、過剰な部分が製品化の段階で改善されるといいのですが、必ずしもそうなるとは限りません。それどころか、尖った部分を丸くすることで、特徴のないつまらないものになってしまうリスクもあります。しかしメーカーも、自分たちが選んでしまった以上、その案の開発を止めるわけにはいきません。結果として、デザイナーも、メーカーも、ユーザーも、誰もハッピーにならない製品が生まれてしまうことがあります。

 欧米のブランドとの仕事では、一般的なコンペ形式はあまり盛んではありません。十分な権限と責任を持つ担当者との面談から仕事が始まることがほとんどです。その話の内容を基に、デザイナーは製品の核となる案を考え、先方にプレゼンします。デザイナーとメーカーの間の役割分担がなされているので、そのアイデアを実現するための技術や製造面の調整と対外的なコミュニケーションの仕方も平行して検討されていきます。もちろんそのような点についても、デザイナーは随時、クライアントに意見を伝えます。

規模が小さくて経験が少ないからダメ?

 nendoは、クライアントに対するプレゼンをする際に、ごく簡単なスケッチを見せながら口頭でデザインを説明します。それがアイデアを率直に伝えるのに最適な方法だからです。

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