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ここまで簡単!英単語スピーキング

「必須語」を伝えるだけで世界標準レベルに

2010年11月19日(金)

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 今日は、いよいよ最初のレッスンです。あまりにやさしいので、「これではプライドが許さない」と思われそうなほどです。しかし、これは世界標準の英語です。大事なことは、これがすぐに口をついて出てくるかどうかです。

この英語がすぐに出てきますか?

問題:以下の日本語を見て、すぐに英語になるかどうか試してみてください。

「駅に行く道を教えて下さい」

 もし、ここで「どう言うのだっけ?」と一瞬でも考えてしまった方にとって、今日のレッスンは十分学ぶ価値があります。

 ぼくが思うつくままに書いてみます。
May I ask you how to go to the station?
Can you let me know how I can get to the station?
Could you tell me the way to the station?
Excuse me, where is the station?

 まず大事なことは、英作文の試験を受けているのではないのですから、日本語と英語の意味がだいたい同じになれば十分だということです。

→ the station
行く道 → the road to
教えて → teach
ください → Please

 のように考えて、
Please teach the road to the station.
としなくてもいいんです。

 というよりも、この英語は通じますが、正しくはありません。今日ぼくが紹介する「正解」英語の方がもっと簡単で、よく通じます。

 なぜ正しくないセンテンスができてしまったかというと、日本語と英語の単語を1:1に置き換えているからです。これは最もやってはいけないアプローチです。ぼくがこの連載で示す方法論に従っていけば、「日本語から英語をつくり出す」という従来のやり方を徐々にしないようになってきます。

ポイントは「必須語で話せ」

 英語を学び始めたばかりの人が注意すべき簡単なルールがあります。それは、「必須語を探せ」というものです。

 日本文でも英文でも文の中には必須の単語とそれ以外の、言わば、飾りの単語があります。ぼくが書いた上の4つの英文をよく見てください。すべての文に共通の単語は一つしかありません。それはStationです。それ以外は、「どこですか」に当たる部分が異なる表現で出てきます。

 つまり、
必須語: 駅 どこ
 となります。それ以外は飾りです。

 だから、もし外国で道を聞くはめになったら、
“Station Where”
 でいいわけです。

 これがぼくの薦める英単語スピーキングです。

 道に迷ったときに最初に頭に思い浮かぶ単語は行き先(この場合は駅)でしょう。思い浮かんだことをさっと言うのです。

 デパートやお店の中だったら、「トイレはどこですか?」と聞く際に”Restrooms?”だけ言えれば完璧です。もちろん相手への礼儀として、”Excuse me.”くらいは添えた方がいいですが、思いつかなかったら、なくてもかまいません。

 ぼくがパリを旅したときはこれで乗り切りました。ぼくはフランス語は「こんにちは」と「ありがとう」しか知りません。数も1と2しか数えることができません。あるとき、道に迷い、シャゼリゼ通りがどの方角にあるか全く分からなくなってしまいました。四つ辻にお巡りさんが立っていたので、にこにこしながら近づきました。

 「ボンジュール。シャンゼリーゼ」

 と言って、ぼくは四つ辻のそれぞれの方向を順番に指さしました。つまり、シャンゼリーゼ通りの方向がどちらなのかを指さしてほしいと示したわけです。お巡りさんはにこにこしながら、左の方角を指差しました。ぼくは「メルシー」と言いました。お巡りさんもうれしそうでした。

 ぼくの意図したところは100%通じたし、お巡りさんも「今日は道に迷った外人旅行者を助けた」と思ったことでしょう。これは完璧に意思疎通ができた例です。

コメント31件コメント/レビュー

この連載、非常に勇気づけられています。スーパーの「Next」などから考えても、日本語(特に見知らぬ人に対する場合の日本語)という言葉が、英語に比べると丁寧すぎるために、単語の羅列のようなぞんざいな言葉づかいに抵抗があるのだろうかと思わされました。スピーキングについての連載なので、ちょっとズレるかと思いますが、メールでのやりとりの場合では、どうなのでしょうか。会話と同じように、ブロークンでも、まずは通じることを目指せば良いのか、それとも、相手に失礼だと感じられてしまうのか、教えていただければ有難いです。(2010/11/24)

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「ここまで簡単!英単語スピーキング」の著者

林 則行

林 則行(はやし・のりゆき)

投資家

投資家。全く英語が話せないのに資産運用のノウハウ修得のため渡米、コロンビア大学MBAにぎりぎり合格。仕事力と日本人の強みを生かすことで、社内最低の英語力ながら海外運用機関で株式運用部長。現在独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

この連載、非常に勇気づけられています。スーパーの「Next」などから考えても、日本語(特に見知らぬ人に対する場合の日本語)という言葉が、英語に比べると丁寧すぎるために、単語の羅列のようなぞんざいな言葉づかいに抵抗があるのだろうかと思わされました。スピーキングについての連載なので、ちょっとズレるかと思いますが、メールでのやりとりの場合では、どうなのでしょうか。会話と同じように、ブロークンでも、まずは通じることを目指せば良いのか、それとも、相手に失礼だと感じられてしまうのか、教えていただければ有難いです。(2010/11/24)

本コラム非常に同意出来ます、既に中国に滞在6年になりますが英語だけでなくすべての言語に通じる部分を指摘されてると感じました。次回コラムも期待しています。(2010/11/24)

実に納得の内容です。かつてバックパックをかついで外国を四十数カ国放浪しましたが、なぜあれほど英語が通じたのかという秘密がいま解った気がします。必須英単語会話が身についていたおかげで、英語の通じない方には、現地語に応用して会話していました。あらゆる言語に応用できる方法に間違いありません。連載を楽しみにしております。(2010/11/22)

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