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今回は「ウェブ」「戦略」「デザイン」がつかめる本(と、甘味)

【番外編】「オトコらしくない」ビジネス本&ビジネス手みやげ10選【その2】

2010年11月24日(水)

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(前回から読む

 この連載をまとめた『「オトコらしくない」から、うまくいく』(日本経済新聞出版社)が好評の、SAMURAIマネージャー、佐藤悦子さんから、清野由美さんが聞き出すお勧めビジネス本&ビジネス手みやげ10選。前回は林真理子に『怖い絵』と意外なボールが飛び出しました(おやつには「スノーボール」が)。第2回は一転、ハードな本が並びます。そしてスイーツには渋谷限定のどでかい一品が。
「オトコらしくない」から、うまくいく』(日本経済新聞出版社)

アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか 
濱野智史・著/NTT出版

 2000年以降、インターネットという情報環境上に登場した、グーグル、ブログ、2ちゃんねる、ミクシィ、ウィニー、ニコニコ動画など、さまざまなウェブサービスを分析した情報社会論。1980年生まれの著者は、ネットを「メディア」ではなく「アーキテクチャ」という概念でとらえ、論考する。

(書籍写真:スタジオキャスパー 以下同)

佐藤 クリエイティブ・スタジオのマネージャーという仕事をしているからには――いえ、この仕事でなくとも、現代社会でビジネスをするのであれば、ネット関係の基礎知識は知っておくべきことですよね。

清野 そうですよね。でも、それがなかなか難しくて。他人の会話をふんふんと、分かったように聞いていながら、実はちんぷんかんぷん、ということが私にはよくあります。

佐藤 私も正直に言いますと、ネット関連の話をリアルに理解できないこともあるんです。たとえば「フェイスブック」や「2ちゃんねる」は知っていますが、でも、知っていること以外は知らないし、知りようがない。

清野 ややこしいけど、そうなんですよね。

「普通の人」が、頑張らなくてもウェブを理解できる本

佐藤 ケータイ小説が受ける一方で、本が売れないとか、そういう現象はニュースでは知ることができるのですが、では、その現象の奥にあるものは何か、と言うと、よく分からない。で、理解しようと、いろいろウェブ関連のビジネス書を読むのですが、その手の本というのは、えてして読みにくく・・・。

清野 5ページ目で挫折、あるいは目次を見ただけで、もうだめだ、みたいな。

佐藤 そうことも多いと思うのですが、この本は、すごく読みやすかったんです。著者の濱野さんが若い世代ということもあるのでしょうけれでも、ウェブを論じてはいても、言葉が自然なので、違和感なく平易に読み進めていくことができます。私のように、ウェブを知ることは必須だけど、個々の現象についてはよく分からない、という人は結構多いと思うのですが、そのような方々にとっても、水先案内人となってくれる本です。

清野 この本の場合、ウェブ上に登場した、さまざまなサービスを論じる視点が「アーキテクチャ」という新しい概念で、ここが重要なポイントなんですね。

佐藤 ウェブというのは通常、「メディア」として、とらえられることが圧倒的に多いですよね。でも濱野さんはこれを「環境管理型権力」という意味の「アーキテクチャ」としてとらえておられるんです。

清野 この概念の理解は、ひと言では非常に難しいけれど、本を読むと分かってしまうのがすごい。

佐藤 概念の原典は、アメリカの憲法学者のレッシグや、フランス現代思想のフーコー、ドゥルーズ、日本の論客の東浩紀さんなどです。

清野 うっ、っと、その名前を聞いただけで、引いてしまう。

佐藤 はい。私にしても、原典となっている本はちょっと分からなくても(笑)、その本当に意味するところを、2000年以降の流れの中で翻訳し、説明してくれているので、まるで美術史の本を読み解くように、あ、あの現象はそういうことだったのね、と理解できたのでした。

清野 悦子さんは、梅田望夫さんの『ウェブ進化論』は読まれましたか。

佐藤 はい。『ウェブ進化論』は挫折しそうになりながら(笑)、しかし、これを挫折しちゃいかんとみずからを励まして、全部読みました。

清野 よろよろと(笑)。『ウェブ進化論』もパワーのある本ですよね。

佐藤 そうですよね。でも、『アーキテクチャの――』方は、よろよろしないで、事実は小説よりも奇なり、といった発見の面白さで最後まで読み切ることができました。頑張って読む、という感じではないところが貴重な1冊です。

清野 なるほど。では、お次は。

佐藤 企業戦略の変革を論じた、石倉洋子先生の『戦略シフト』をご紹介したいと思います。

「か」ではなくて「と」の考え方

戦略シフト 
石倉洋子・著/東洋経済新報社

 企業経営を取り巻く状況は、高度情報化社会の到来と、新自由主義経済のもとで、20世紀型から21世紀型に転換した。その混乱の中で、企業はどこに生き残りの視点を置き、何を実践していくべきか。世界か日本か、企業か国か、保護主義か開放経済か、と「OR(オア)」で語られがちな問題を、「AND(アンド)」でつなげていく重要性をベースにした経営論。

清野 こちらはハードカバーの、ビジネス・インテリジェンスど真ん中、といった感じの本ですね。見た目がインテリジェント過ぎて、私は自分からは手に取らないと思います。数ある経営書の中で、悦子さんはなぜこの本を選ばれたのですか。

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「今回は「ウェブ」「戦略」「デザイン」がつかめる本(と、甘味)」の著者

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中谷 巌 「不識塾」塾長、一橋大学名誉教授