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第7話「会計力のない会社は生き残れない。だがIFRSは経営管理には向いていない」

2010年11月24日(水)

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前回までのあらすじ

 団達也は細谷真理と2人の会社であるMTC(Management and Technology Consulting group)のシンガポール子会社、MTCラボ(MTCL)を設立、電気自動車のリチウムイオン電池の性能を飛躍的に高める部品「K01」の量産を始めた。「K01」は、技術者である金子順平が発明した製品だった。

 「K01」発表会の後、達也は高熱を発した。帰国後真理に付き添われ、文京病院の上条医師の診察を受けた。診察を終えて支払い窓口に行った達也と真理を待ち受けていたのは、ジェピー時代の同僚、沢口萌だった。

 ジェピーの工場長だった三沢充は、請われて米国の大手電子部品会社UEPCのラ・ホヤ研究所にいた。ある日、ジェピーを追われた間中隆三が突然三沢の前に姿を現した。

 間中は「どんどん稼いでもらえば、特許権侵害の賠償金が増える」と三沢に言った。達也の「K01」を特許権侵害で訴えようとたくらんでいるようだった。

根津のすし屋

 翌日、達也と真理は萌を食事に誘った。いつもの根津にあるすし店だ。萌は、文京病院の医療事務の職員として働いていた。たまたま書類を上条医師に届けに行った時、達也のスカイプの画面に映ったのだった。

 「本当に偶然ね」

 真理は萌との縁を感じずにはいられなかった。達也は今後のMTCのことを考えていた。

 「どうだろう。うちの会社に来てくれないか」

 達也は単刀直入に切り出した。そして、真理の片腕になってほしいことを伝えた。

 「細谷さんにはMTCグループ全体を見てもらい、きみには、MTCシンガポールの経理実務を担当してほしいと思っているんだ。会計力のない会社は生き残れない。いま会計の世界では革命が起きている。IFRSだ。だが、IFRSは経営管理には向いてはいないんだ。MTCの成功は、管理会計の仕組みをどのように構築するかにかかっている、とも思っている。きみの力を貸してほしい」

 「私は会計も英語も自信がありませんし…」

 萌は達也の申し出を言下に断った。

 「ボクはあきらめない」
 「それに私はジェピーの財産を横領したんです。お誘いは嬉しいのですが、お受けすることはできません」

 そう言って、萌は席を立った。

UEPCラ・ホヤ研究所

 三沢は間中のたくらみが気になって仕方ない。何の連絡もなく、あの間中が現れたのだ。それだけでも驚きなのに、彼にとって宿敵であるはずの達也の成功を願っていた。MTCにどんどん儲けてもらいたい、とも嬉しそうに言っていたのだ。それが間中の本心ではないことだけは分かっていた。間中のことだ。何かたくらんでいるに違いない。

 それにしても…。

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「第7話「会計力のない会社は生き残れない。だがIFRSは経営管理には向いていない」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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