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「日本語で考えてはいけない」を科学する

英単語スピーキングは英語脳を育てる

2010年11月26日(金)

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 「英語で考えるなんてできない」と思っていないでしょうか。苦手意識の強い人でも、実は英語で考えることを既に始めています。それに気づかないだけです。英語脳を育てる最も効果的な方法は英単語スピーキングです。

「自分は思ったより英語ができる」と分かったきっかけ

 突然、誰かに殴られたとします。痛い! そのときあなたはどう言うでしょうか?
 「いてててて!」
 でしょう。
 これは考えてしゃべっていません。条件反射しているだけです。

 ぼくがアメリカでテレビドラマを見たときに、頭を殴られた主人公は
 「アウ アウ アウ アウ!」
 と言っていました。

 ぼくはとっさにこう思いました。
 「なんだかふざけているみたいだ。 痛さを感じているなんて思えないよ」
 ぼくには「アウ アウ アウ アウ!」が 「痛い!」には聞こえなかったのです。

 「英会話がうまくなるためには日本語抜きに英語で考えなくてはいけない」とよく言われます。その通りです。しかし、どんなに英語がうまくなったとしても、ぼくらは「アウ アウ アウ アウ!」とは言わないでしょう。自分の核にあたる部分は日本語で出来上がっていて、それを変えることはできないのです。

 この話をすると「芯が日本語でできているのだから、英語で考えるなんて至難の技だ」と思う方が多いのではないでしょうか。でも、そのテレビドラマをみたとき、ぼくには正反対の考えが浮かびました。

 「自分の現在の英語力は思ったよりいい線をいっているはずだ」

英語を口にするまでに3段階ある

 われわれが英語を話す際には、図表1にあるように、3つの段階を踏んでいると考えられます。第1に「ある思いが心に浮かぶ」段階です。先程の「痛い」もそうですが、喜びや悲しみ、驚き、賛同、賞賛、軽蔑などのあらゆる感情が起きる段階です。また、古い記憶が蘇ったり、新しいアイデアが生まれたりする段階です。

 それを日本語化するのが第2の段階です。日本語脳の出番です。ある考えが第1の段階にとどまっていて、まだ第2の言葉の段階に達していないことがあります。それは「喉元まで出かかっているんだけど」というときです。

 この日本語を英語化するのが第3段階目になります。これが翻訳です。当然ですが、外国語を話さない人には第3段階はありません。

 英会話の理想は第1段階から第3段階へ直接進むことです。これは英語脳が働いていないとできません。この場合、言葉の置き換えがなく、スムーズに言葉が出てくるので自然な会話になります。

 ここまでお話しすれば、通じない英語を話してしまう際には2種類あることが分かると思います。

 すなわち、
(1)第2段階から第3段階へと進む際に起こる間違い。翻訳ミス。
(2)第1段階から第3段階へと直接進むものの (英語脳は働いているものの)
 第1段階が日本人の発想であるがゆえに起こる間違いです。

翻訳が英語を“通じないもの”にしている

 実際のところ、間違いは日本語から英語へと翻訳しているときに起きる場合が多いです。

 ぼくの翻訳ミスの代表例をお話しします。
 外国人と夜遅くまで働いていて、「もう終わりにしよう。帰ろうよ」と言うつもりでした。
Let’s finish it. Let’s go home.
 と言ったのです。すると、同僚はきょとんとし顔をしてぼくを見つめました。「帰ろうって言ったんだよね」と念を押したのです。

 後で分かったのは
Finish it
 は「仕事を仕上げてしまおう」という意味だったのです。

 正反対のことを同時に言えば、同僚が当惑するのは当然でした。
 この間違いは、ぼくの考えをまず「終わりにする」という日本語にし、それを英語に翻訳しようとしたのがいけませんでした。

 もし、仕事を終わりにしたい気持ちがそのまま第3段階へ進んで言葉になった場合は
Let’s stop working.
 と言ったはずです。
 さらにこなれた英語が使えたら、
Let’s call it a day.
 と言えたはずです。

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「「日本語で考えてはいけない」を科学する」の著者

林 則行

林 則行(はやし・のりゆき)

投資家

投資家。全く英語が話せないのに資産運用のノウハウ修得のため渡米、コロンビア大学MBAにぎりぎり合格。仕事力と日本人の強みを生かすことで、社内最低の英語力ながら海外運用機関で株式運用部長。現在独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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