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第4回 チームワークの良し悪しは判断できる

  • 北原 康富

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2010年11月26日(金)

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 前回のコラムで紹介した小惑星探査機はやぶさチームが、小惑星イトカワの微粒子を持ち帰ったという、さらなる快挙をもたらした。この成果は科学技術の進展に寄与するだけでなく、低迷する日本経済が続き、少し自信を失っている日本人にとって、「日本もまだまだすごいじゃないか」と勇気付けるものだった。プロジェクトの危機が続く中で、川口教授は、日本各地の神社から御札を集め、管制室に貼っていたという。

 しかし、これは神頼みではなく、不確実性を十分理解した上で、あきらめず、成功のシナリオを待つ気持ちを持ち続けるためにした理にかなった考えによるものである。

 筆者がインタビューした際にも、川口教授の話から、チームワークの品質強化につながる論理的なチームマネジメント活動をいくつも垣間見ることができた。今回からは、チームワークをよくするために経営者が実行できる、理にかなったマネジメントには、どのようなものがあるかについて考えていくことにしたい。

 そのためにはまず、マネジメントする対象をはっきりさせること、およびその良し悪しを測るモノサシを作ることの、2つの基本的な考え方をきちんと整理しておくことが重要だ。この2つがはっきりできると、新しいマネジメントをどのように適用し、その結果チームワークの品質がどう変わったかを測定することができるようになる。

 まず、チームワークマネジメントの対象である、組織におけるチームとは何かについて整理したい。次に、チームワークの良し悪しをどのように測ることができるかを紹介しよう。

チームはどこにあるか

 ドラッガーが予想した情報化組織では、企業のほとんどの仕事がチームによって行われるということだが、現在、多くの組織における体制で、すぐにそのような状態にもっていくことは現実的ではない。また、業種によってもチームで行う比率が異なる。それでは、現状において、少しでもチームワークをよくするためには、どのようにしたらいいだろう。そのためにはまず、チームおよびチームワークの条件を理解し、自社のチームがどのような状態にあるかを知ることが必要だ。そこで、組織には具体的にどのようなチームが存在するか、いくつかの例を見ながら考えていくことにしよう。

 これまで、ロジカルチームワークでは、チームというものを次のように定義している。

(1) その集団が達成すべき明確な目標と期限がある。
(2) 課題を遂行するための役割がメンバーに割り当てられている。
(3) メンバーの課題遂行は、他のメンバーの遂行状況や結果に依存し、影響を受ける。
(4) メンバーとそうでない人の境界が明確で、メンバーは自身がチームに属することを認識している。
(5) チームの内部にはリーダーとメンバーの関係を除いて、組織的階層はなく、メンバーは対等な立場である。
(6) チームの目標、課題、資源などは、その外部にある組織との間で決定され約束されているが、チーム内部の意思決定や進め方は、チームのセルフマネジメントに任されている。

 それでは、企業には、このようなチームがどれくらい、どのような状態で存在するだろう。

 仮に、企業の業務の何パーセントがチームで行われているか、または従業員の労働時間の何パーセントがチームでの仕事になっているのかという率を、「チームワーク率」と呼ぶことにしよう。チームワーク率がかなり高い業種として、建築設計、プラント、ソフトウェア開発といった業種がまず挙げられるだろう。ここでは、顧客から注文を受け、一定の期間に目的のものを生成するプロジェクトチームで仕事を行うことが一般的だからだ。また、病院の手術チームや、航空会社のフライトクルーチームはどうだろう。これらは、数時間のライフタイムで開始と終了が繰り返されるが、各々の組織で最も重要な業務をチームが担っている。

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