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第二次朝鮮戦争でも日本爆撃はペイしない

――商行為として戦争を冷静に考える

2010年12月7日(火)

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 前回(「第二次朝鮮戦争はペイするか?」)にコメント、ツイッターあわせ、多くのご意見を頂きました。ありがとうございます。

 東アジア圏全体「百年の計」を念頭に、地域の平和と反映を人材育成とイノベーションから考えたいわけですが、前回が仮に「上の句」であるとすれば、今回は「下の句」として「万が一にも北朝鮮が日本領に直接攻撃を加えることがあれば、それからほどなく金王朝は終焉し、北朝鮮は別の親中国政権に変わりうる」可能性を指摘したいと思います。

中国は今、紛争の拡大を望んでいない

   まず先週から今週にかけての事態の推移を整理しておきましょう。11月28日から始まった米韓合同軍事演習の期間中、北朝鮮は表立った武力の行使に出ませんでした。中国による「6カ国緊急会合を」との呼びかけが北朝鮮けん制のシグナルになったという観測もあるようです。 これをすぐ追うように12月3~10日にかけて日米合同軍事演習が始まり、これに韓国軍が初めて「オブザーバー」として参加するという運びになりました。日本はあくまで「自衛隊」という枠組みですが、実質的には「日米韓参加国軍連合」の布陣と見られても、当然不思議ではありません。

 ちなみにこの合同軍事演習の終了が予定されている12月10日はアルフレッド・ノーベルの命日に当たり、スウェーデンではノーベル賞の授賞式が行われ、平和賞が収監中の中国の反体制作家である劉暁波氏に授与されます。授賞式には夫人が代わりに出席とのこと。昨年のバラク・オバマ米大統領への授与を思い出しても、実に政治的なバランスと言わねばならないでしょう。

 この後、12月16日から再び、米韓の合同軍事演習が黄海で行われる予定で、北朝鮮はこれを脅威とみなして「誰も経験したことのない懲罰が加えられるだろう」などと恫喝の声明を出しています。

 大局から考えれば、北朝鮮の後ろ盾、中国側には人民元の抱えるリスクなど爆弾が多々あり、米国との関係を大切に考えねばなりません。2011年1月に予定されている胡錦涛訪米を成功させるうえでも、11月の米韓演習で実質的に米空母の黄海出動を容認したのは大きな譲歩と言えるかもしれません。

 中国が短期的に事を荒立てたくないのは間違いないところです。が、だからと言って北朝鮮が予想外の行動に出ないという保証もないでしょう。そもそも北朝鮮自体が一枚板であるという保証もありません。何らかの突発的な事故、それこそスタンリー・キューブリック監督の映画「博士の異常な愛情」ではないですが、アクシデントからも事態は拡大するものです。

 そんな中で、日本が事態の収拾と日本独自の国益擁護にどのような確固たる姿勢を取っているか、を考えてみたいのです。

外交の1の1は「襟を正すこと」

 前回にお寄せいただいたご意見の中で、「北朝鮮と米韓演習との間の紛争で、『日本が中立』とは言えないでしょう」という趣旨のコメントがいくつかありました。これはとても大切なポイントだと思います。

 ここで逆に考えてみましょう。「北朝鮮と米韓演習との間の紛争」の解決に当たって「中国・北京での6カ国緊急会合」が「中立的」だと思う方が、読者の中にどれくらいおられるでしょうか?

 私は少なくとも、一切「中立」などと思いません。でも「時の氏神」よろしく「ここは国連安保理常任理事国でもある我々中国が胴元となって・・・」というカードは繰り出され、当然ながら米韓はそれに難色を示し・・・というラリーの応酬があるわけです。

コメント29件コメント/レビュー

襟を正した外交。強く共感いたしますしかし、「唯一の被爆国」というカードに疑問を感じますというのも、民間人を狙って原爆で攻撃されたのは唯一日本だけかもしれませんが、戦争で被害を受けたのは原爆だけではありません。そこに唯一という強調した表現を使っていることにいつも引っかかります。イギリス軍の核実験によって被害を受けたアボリジニの人たち位しか史実で思い浮かびませんが。。。唯一と強調することで、大儀が弱く感じてしまうのです。(2010/12/09)

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

襟を正した外交。強く共感いたしますしかし、「唯一の被爆国」というカードに疑問を感じますというのも、民間人を狙って原爆で攻撃されたのは唯一日本だけかもしれませんが、戦争で被害を受けたのは原爆だけではありません。そこに唯一という強調した表現を使っていることにいつも引っかかります。イギリス軍の核実験によって被害を受けたアボリジニの人たち位しか史実で思い浮かびませんが。。。唯一と強調することで、大儀が弱く感じてしまうのです。(2010/12/09)

金王朝維持のみが北朝鮮の総意とは限らない。軍部の暴発の可能性はある。権力闘争。経済の論理のみでは語れないことは戦前の日本を思えばわかる。ただ、おっしゃるとおり「大義」はないので好んで飛び込む変化ではないと思う。日本からの援助は1世紀ぐらいは期待できなくなるから。しかし中国のGDPが日本に2倍になるなど、ロシアが北朝鮮を重視するなど、環境が変わればどうなるかはわからな。先の大戦の教訓は「大義」を重視すべきということ。その意味では、おっしゃるとおり。相手に「大義」を与えないような外交・行動をすべき。感情のみで行動すると窮鼠猫を噛むではないが痛い目に合う可能性もある。日本は襟を正して堂々と錦の旗を掲げながら行動すべきという点は教訓に値する。(2010/12/09)

原稿を日がまたいで書いているのだろうか個々の箇所の内容はともかく、全体の構成が乱暴で、読んだ後、何が言いたかったのか非常に判りにくい。頭の中で、全体を構成しなおせば、判らないわけではないが…よくよく考えさせる為にわざとそういう技法を用いているのでしょうかね(2010/12/09)

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