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第3講 現代のリーダーに求められるのは“プロデュース力”

モノ的発想からコト的発想への転換が活路を開く

  • 野中 郁次郎,勝見 明

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2010年12月22日(水)

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 暗黙知と形式知の相互作用による知の創造プロセスをモデル化し、ナレッジマネジメント(知識経営)の世界的第一人者として知られる野中郁次郎・一橋大学名誉教授──。

 その野中氏が、本来持っていたイノベーションのDNAを失い、国際的な競争力を低下させ続けている日本企業の現状を憂慮。イノベーションの創出力を取り戻すための方策を緊急に説く。

 野中氏による緊急特別講義を、同氏とともにイノベーションの事例研究に取り組み、『イノベーションの知恵』(日経BP社)などの共著を世に送り出してきたジャーナリストの勝見明氏が書き下ろしでお届けする。

 第3講の今回は、知識創造が企業の競争力を左右する知識経営の時代のリーダーに求められる発想の転換について解き明かす。

 ディシジョンからジャッジメントへ──。

 リーダーの条件といえば、従来は意思決定力、すなわち、ディシジョンメイキングの能力が重要とされてきた。しかし、今はそれ以上に、その時々の関係性や文脈を読み取り、タイムリーに最善の判断を行うことができる能力、すなわち、ジャッジメントの能力が米国でも注目され、バラク・オバマ大統領もジャッジメントという言葉を多用している。

 ディシジョンはアルゴリズム(計算手法)やプログラミングさえ間違っていなければ、コンピュータでもできるかもしれない。しかし、現場で個別具体の出来事の背後にある本質をつかみ、普遍的な概念に結びつけて判断することは実践知に優れたリーダーしかできない。

 最善の判断を行う時、リーダーの脳裏にはどのような光景が浮かぶのだろうか。

新たなコトを提供したアップルのスティーブ・ジョブズCEO

 世の中には、モノとコトの両面がある。一例を挙げれば、携帯型音楽プレーヤーの世界で不動のブランド力を誇ったソニーのウォークマンから一気にシェアトップの座を奪った米アップルのiPodはモノなのか、コトなのか。

 iPodのモノとしてのハードは、特にアップルの優れた技術が投入されているわけではない。iPodを構成する部品や技術、すなわちモノ的な要素は既存のものだった。

 同社CEO(最高経営責任者)のスティーブ・ジョブズ氏の功績は、別のところにある。まず本体のハードと、音楽管理ソフト、音楽配信サービスをトータルに組み合わせ、どのレコード会社のミュージシャンの曲もネットワークからいつでもデジタル情報のまま取り込んで楽しむことができるという新しいコトを生み出した。それが消費者の圧倒的な支持を集めた。

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