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球団移転ダンス「最後は私と踊って!」

ホーネッツ身売り騒動に見る日米の球団売却事情の違い

2010年12月24日(金)

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 今年も早いもので残すところあと僅かとなってしまいました。お陰さまでこのコラムも3年以上にわたり執筆させて頂いており、これまで50以上の記事を書きあげることができました。この場を借りて読者の皆さまに御礼申し上げます。

 さて、2010年の日本スポーツ界の出来事として大きな話題をさらったものの1つに、先日このコラムでもお伝えした横浜ベイスターズの身売り騒動が挙げられるのではないでしょうか。まだご記憶の方も少なくないかと思いますが、実はこちらでも最近、米プロバスケ協会(NBA)で似たような球団の身売り騒動が起こり話題になっています。

 騒動の中心となっているのはルイジアナ州に本拠地を置くニューオリンズ・ホーネッツ。現オーナーのジョージ・シン氏はチームの売却先を探していたのですが、買い手が見つからないまま約1年が経過してしまいました。業を煮やしたシン氏に対し、チームの投げ売りを恐れたNBAリーグ機構は12月6日、新たな買い手が見つかるまで暫定的にホーネッツを保有する意向を表明したのです。

 日本でも、今年経営難に陥った東京ヴェルディ1969の経営権をJリーグが一時的に取得するというニュースがありました。ホーネッツの一件は、言ってみればベイスターズとヴェルディの事例を足して2で割ったようなケースと考えることができるかもしれません。

 ベイスターズの移転騒動では、新潟や静岡などが移転候補先として噂されながらも、結局、球団と施設(横浜スタジアム)との契約問題が解決されず、住生活グループは球団買収を断念せざるを得なかったという経緯があります。しかし、ホーネッツの移転騒動では、ベイスターズのケースとは全く違う光景が繰り広げられています。

 今回のコラムでは、プロスポーツ球団の身売り騒動に見られる日米を取り巻く環境の違いを概観するとともに、その背景などを探ってみたいと思います。

移転に笑う者は移転に泣く?

 もともとホーネッツはニューオリンズから700マイル(約1120km)以上離れたノースカロライナ州に1988年のエクスパンションで誕生したチームでした(当時は“シャーロット・ホーネッツ”と呼ばれていた)。シャーロットはアメリカ独立戦争の激戦地として知られ、イギリス軍に抵抗した指揮官がこの街を「スズメバチの巣」と呼んだのが「ホーネッツ」という名称の由来です。

 ホーネッツはシャーロットで2002年までの14シーズンを過ごすことになるのですが、老朽化したホームアリーナの建て替えを地元自治体から拒まれたことを契機にチームをニューオリンズに移転したという経緯があります。ちなみに、シン氏はチーム創設時からのオーナーであり、移転の決断を下したのも彼でした。

 実はニューオリンズにも、かつてニューオリンズ・ジャズ(現ユタ・ジャズ)というチームがあったのですが(同地がジャズの聖地であることに由来)、1979年にユタ州ソルトレイク・シティに移転して以来、NBAチームは姿を消してしまいました。ニューオリンズにしてみれば、23年ぶりに待望のNBAチームを取り戻した格好になりました。

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「球団移転ダンス「最後は私と踊って!」」の著者

鈴木 友也

鈴木 友也(すずき・ともや)

トランスインサイト代表

ニューヨークに拠点を置くスポーツマーケティング会社、「トランスインサイト」代表。一橋大学法学部卒、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)出身。スポーツ経営学修士。中央大学非常勤講師

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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