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小型ナビで日本が出遅れた理由

「異国の地でヒット」に必要な4つの素養

  • 安西 洋之,中林 鉄太郎

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2011年2月2日(水)

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 ヨーロッパから成田への欧州航空会社の機内。フライトインフォメーションの表示が気になって仕方がなかった。

 現在の飛行高度や現地到着時刻がリアルで表示されるお馴染みの画面だ。日本語としてはおかしくない。問題はフォントだ。明朝体がどうにも似合わない。スマートなヨーロピアンカラーを表現するインテリアの中で、そこだけ気遣いを忘れたような気にさせる。

 明朝体が悪いのではない。ただ、航空会社がブランド向上のためにきめ細かく配慮を施しているのに、この部分だけ欠けているように思えてしまう。「日本の伝統」ムードを出すためか。いや、そうではないだろう。長時間のフライトという暇にまかせて、あれこれ考えながら眺めるが、どうしても気になる。肩透かしを食った。そういう感じだ。

 字体の選択は重要だ。適切にローカライズされた言葉でも、フォント1つで最後に腰砕けになってしまう。英語だって、全角でアルファベットを書くと、何と間の抜けたことか。ローカリゼーションのポイントはカタチや色よりロジックだ、と本連載で繰り返し書いてきた。しかし、カタチや色に、ロジックのギャップが象徴的に出てしまうこともあるのだ。

 そこで、この件をもう少し突っ込んでみよう。今回はユーザー調査のエキスパートに話を聞きながら、この問題を考えていく。

 エキスパートはリサーチ会社、ベルウッドの鈴木喜千也氏。大手家電メーカーで携帯電話の商品企画に携わり、その後ユーザー調査会社の役員を勤め、現在は独立している。ウェブサイト、アプリケーションソフト、組み込みソフト、イメージデバイスなどのユーザー調査を国内外で実施している。海外では中国、北米、欧州で、これまでに20を超えるプロジェクトの実績を持つ。

ユーザー調査のエキスパートであるベルウッドの鈴木喜千也氏

小型カーナビ市場を読めなかった日本企業

 「誤解を恐れずに言うと、ある製品が使いやすいかどうかは、国による大きな違いがほとんどありません。ただし、『なぜ使うのか』『どうやって使うのか』によって、使い方が大きく変わります。当然、これは国によってまったく違う。だから、国ごとのコンテクストにフィットしないと売れないんですよね」と鈴木氏は語る。

 この話を聞いて、思い出した事例がある。

 小型カーナビのPND(Portable Navigation Device)は、2005年頃から大きく市場が伸びてきた。だが、この分野で日本メーカーは大幅に出遅れている。それまで大画面のカーナビでリードしていたから、小さい画面を求めるマーケットがあるとは思わなかったのだろう。「小さいデバイスならケータイがあるし」と高を括っていたのかもしれない。

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