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「人に身近な感覚からの発想」が伝播力を高める

【最終回】空間デザインの面白さと可能性

  • 佐藤 オオキ

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2011年1月26日(水)

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 私、佐藤オオキが設立したデザインオフィスnendo(ネンド、東京都目黒区)が手がけるいろいろな仕事の中で、今回は特に空間デザインの仕事について紹介したいと思います。

 空間をブランディング戦略の対象として捉えること自体は決して新しくありませんが、近年はその傾向がいっそう強まってきました。洋服にしても、家具や日用品にしても、それをどんな世界観で売るのかが、重視されるようになったということです。

空間にアイコン的な要素を持たせる

 ごく単純化して言うなら、以前のショップは「ホワイトキューブ」とも呼ばれるギャラリーのような場所で構いませんでした。作り手が発信したいのは、あくまで商品だったからです。

 しかし現在は、商品をきちんと見せることに加えて、そのブランドらしさやメッセージ性を多くの人々に伝えるための空間が求められつつあります。既にブランドに高い知名度があるなら、その新しい解釈や方向性の表現を空間デザインが担うケースも増えています。

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 スタートしたばかりのまっさらな状態のブランドのショップデザインを依頼されたら、nendoはユーザーにとって取っ掛かりとなる、トリガーとしての空間を提案します。まだはっきりとした形を持たない、漠然としたブランドのイメージをこちらが解釈して、誰もが認識できるアイコンに変換するのです。

 以前に紹介した東京・表参道にあるカフェ「tokyo baby cafe」(「ロジカルな解決策こそが、デザイナーの至上命題だ」参照)では、空間デザインの話を頂いた段階では、「赤ちゃんと一緒に行けるカフェ」ということ以外のコンセプトは、ほとんど決まっていませんでした。外からは見えない地下の物件なので、店内に入った瞬間に目に飛び込んでくるアイコンをデザインしようと考えたのです。

 一般的な親子カフェでは、赤ちゃんが遊ぶプレイルームはガラスで仕切られており、お茶を飲んでいるお母さんはガラス越しに子供を監視している、まるで動物園のように親子が分断されてしまっていることが多くあります。

 そこで、客席と仕切りのない巨大なソファをプレイルームにすることを考えました。店の名前よりも「大きなソファがあるカフェ」と覚えてもらうほうが、口コミで話題になって集客につながると考えたからです。

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 東京・赤坂のメンタルヘルスケアを専門とするクリニック「MD.net Clinic AKASAKA(MD.ネット クリニックAKASAKA)」も、tokyo baby cafeと似たケースです。メンタルヘルスケアのクリニックということで、あまり広いスペースはなく、部屋の位置や面積も既に決まっていました。待合室があって、各診察室などへの扉が4枚並んでいるというものです。

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