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「TOEIC730点」「海外勤務」高まる就職ハードル

人気300社ランキング、最後の「草食系」就活か

2011年1月31日(月)

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 「イマドキの学生は内向き志向」
 「ゆとり世代はガッツに欠ける」

 そう評される2012年卒の学生たち。「草食系」な彼らは、一体どんな企業で働きたいと考えているのか。

 そして採用する企業にとっても、そんな彼らをどう引きつけるか、悩むところだ。一体、何が彼らの心を捉えるのか、と。

 2012年度就職戦線の実情を探るべく、日経ビジネスは一大調査に乗り出した。

 学生の志向を探るため、「就活」学生の必須サイト「みんなの就職活動日記」(楽天)と協力して、約5000人の学生に「就職したい企業」を5社選んでもらった。

 その結果を詳報する。そこから見えてくるのは、「チャレンジよりも平穏無事」を願う、「リスク回避」志向の高まりだ。

2012年度「就職人気企業ランキング」
順位 全体 票数
1位 伊藤忠商事 346
2位 三菱東京UFJ銀行 275
3位 全日本空輸(ANA) 266
4位 資生堂 255
4位 明治グループ(明治製菓・明治乳業) 255
6位 オリエンタルランド 252
7位 電通 246
8位 大日本印刷(DNP) 245
9位 ベネッセコーポレーション 243
10位 味の素 232

調査概要:「みんなの就職活動日記」(楽天)が主体となり、日経ビジネスと協力して、「みん就」サイト上のウェブアンケートと、「みん就」主催の就職イベント会場でのアンケートを実施。調査期間は2010年10月1日~12月12日。調査対象は2012年卒業予定登録学生会員で、4959人から回答を得た。

※11位から100位までのランキングはこちら

※101位から200位までのランキングはこちら

※201位から300位までのランキングはこちら

伊藤忠、ダントツのトップ

 総合ランキングの上位には、商社やメガバンク、大手メーカーなど、名の知れた企業が並んだ。

 1位は伊藤忠商事。2位と約70票の大差をつけ、ダントツの人気を勝ち取った。今回、他の総合商社も軒並み高い人気を集めている。だが、食料分野などが好調な伊藤忠商事は、学生から圧倒的な支持を受けた。2010年3月期決算で売上高、営業利益ともに業界第2位に躍進したことも効いた。海外の大学も含めて幅広い採用活動を行い、応募資格に「伊藤忠商事の役員・社員の親子・兄弟姉妹でないこと」と明示した。それがリベラルな社風をうまく学生に伝えることにもなり、人気を後押ししたと見られる。

 昨年1位だった全日本空輸(ANA)は順位を2つ下げて第3位に滑り込んだ。経営再建中の日本航空(JAL)が新卒採用を控えているため、航空会社志望の学生はANAに一極集中した格好だ。

 不況が長引く中、食品関連の企業も人気が高い。明治グループ(明治製菓、明治乳業)は昨年より順位を7つ上げ、資生堂と並ぶ4位に急上昇した。

 10位の味の素も、昨年の16位から順位が6つも跳ね上がった。「食品産業は不況に強い」という定説を、学生の人気からも裏付けた。

 その一方で、これまではあまり注目されなかった企業の大躍進も見られる。その典型例が8位に入った大日本印刷だ。昨年の55位から大きくジャンプアップした。

 学生にとって、BtoB企業の存在感は総じて薄い。だが、「最近は就職が困難なだけに、大学のキャリアセンターは学生に対して『中小企業やBtoB企業にも目を向けるように』と指導している。BtoB企業でも、情報開示に力を入れれば学生を集められるご時世になった」と、楽天の矢下茂雄・みんなの就職事業長は指摘する(大日本印刷の取り組みについては、「日経ビジネス」1月31日号をご覧ください)。

コンサル、外資、マスコミが下落傾向

 次に、業界別ランキングから2012年度の傾向を見てみよう。

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「「TOEIC730点」「海外勤務」高まる就職ハードル」の著者

瀬戸 久美子

瀬戸 久美子(せと・くみこ)

日経WOMAN編集部

旧・日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経WOMAN、日経TRENDY、日経ビジネス編集を経て2013年4月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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