• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

第16話「うちの会社と組んで、燃料代がゼロの車を作りませんか」

2011年2月2日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

前回までのあらすじ

 日豊自動車の専務取締役である湯浅は、激しい勢いで変化を続ける自動車業界について考えていた。湯浅が考えているのは、電気自動車(EV)の先にある燃料電池車だった。

 EVの開発競争に巻き込まれず、次の自動車開発に先手を打ちたい。そう考えた湯浅は、MTCと組むことを考え、団達也に連絡を取った。

 上海にいるリンダの元には、アメリカのUEPCからアンディーが足繁く通っていた。アンディーはリンダの会社でK01を作らないかと持ち掛けていた。

 MTCの東京本社には沢口萌が入社した。萌はMTCラボに赴任し、原価計算のシステムを作るよう達也に指示され、達也と細谷真理に管理会計の特訓を受けていた。

日豊自動車

 達也が日豊自動車に到着したとの知らせを受けると、湯浅は達也を迎えに受付に向かった。

 「ご足労くださって、ありがとうございます」
 湯浅は気持ちの高まりを懸命に抑えながら、達也を専務室に案内した。

 「うちの会社でも、あなたのK01の話題で持ち切りです」

 「すでに陳腐化が始まっています。正直なところ、利益が見込めるのは1年位だと思ってます。世界中がものすごいスピードで変化してますから」

 「そうですね。自動車業界も私たちが10年前に思ってもいなかった方向に進んでいます」
 その表情から、湯浅は相当な危機感を抱いているのではないか、と達也は思った。

 「21世紀は20世紀とは全く別の時代です」
 達也が言った。

 「その通りです。私の想像に過ぎませんが、電気自動車の寿命も意外と短いのでは、と思っています」

 「最近読んだ新聞記事に、2012年にEVが出揃うというのに、2015年には燃料電池車が出始める、と書かれていました。その事でしょうか」
 達也が聞いた。すると、湯浅は携帯電話を取り出すとテーブルに置いた。

 「最近スカイプを使っているんです。通話料がもったいないから、というのではありません。このスカイプに自動車業界の将来が投影されている、と思うんです」

 「もっと詳しく教えていただけませんか」
 と言って達也は身を乗り出した。

「熱血!会計物語 ~社長、団達也が行くseason2」のバックナンバー

一覧

「第16話「うちの会社と組んで、燃料代がゼロの車を作りませんか」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

定年後の社会との断絶はシニアの心身の健康を急速に衰えさせる要因となっている。

檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師