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「女性の部下を面倒くさい」と思う女性上司のジレンマ

孤軍奮闘する彼女たちを放置する企業の重すぎる責任

2011年2月3日(木)

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 「本音を言うと……、女性の部下は面倒くさいんです」

 先日、ある大手企業の部長がこうこぼした。「女は面倒くさい」――。まるで色恋沙汰でもめてる男性の言い訳のようである。

 「おいおい、またか。ガラスの天井だの、ダイバーシティーだの、何だのって、もうこりごり。できる人はできる。面倒くさくない人は、面倒くさくない。女だとか、男だとか、関係ないんじゃないの?」

 そんな批判が早くも聞こえてきそうだ。

 だが、実はこれ、男性ではなく、女性の部長から発せられた言葉なのである。

 ここ半年くらいだろうか。絶対数からするとまだまだ少数ではあるものの、女性向けの講演会や会合に呼ばれることが急に増え、女性管理職の方からお話をうかがう機会が増えた。

 そこで最も多く聞かれた言葉が、「女性の部下は面倒くさい」という一言だったのである。

 恐らく男性の上司がそう思ったとしても、決して口にはできない言葉だ。「女性は難しいですね」と言うのがせいぜいで、よほど無神経な人か、絶対にオフレコでない限り、「面倒くさい」とはなかなか言えない。何せ、言った途端に一斉に反撃を受けるだろうし、「パワハラだ」「セクハラだ」と非難されることだってあるかもれしれない。

 だが、女性たちはポロリとこぼした。女性部下は面倒くさい、と。

ある女性管理職が語った苦悩

 これまでにも何回か女性に関するコラムを書いてきたが、そのたびにコメント欄が荒れた。性別にかかわらず、どんな問題を取り上げる場合でもそれが『すべて』ではないのだが、『女性』という属性で一括りにされることへの拒否反応は極めて強い。だから、書く方も覚悟がいる。

 それでもあえて、今回、女性に関する問題を取り上げようと思ったのは、「女は面倒くさい」という言葉の裏に、会社に潜む組織と男性たちの大きな問題があり、それが女性管理職たちをひどく疲弊させ、落ち込ませていたように感じたからである。

 では、早速、まずは「ある女性管理職の苦悩」を聞いてほしい。

 Aさんは46歳。大手企業で初めて女性の部長になった。

 これまでの女性管理職というと、キャリア第一優先で戦い抜いてきた鉄人28号のようなキャリアウーマンや、キャリアも夫も子供も、すべてを手に入れてきた超人ハルク型のキャリアウーマンが多かった。

 だが、Aさんは「私は女性初とか何とか言われていますけど、要は女性が少なくて、その中で私が一番年上だっただけです。結婚はしていませんけど、気がついたら今の年になっていた」と淡々と語る。まさしく「たまたま気がついたらこうなっていた」といった以前、本コラムで書いたような女性管理職だ(関連記事:アラフォー女性と男性上司の“同床異夢”)。

 Aさんの会社では、30代の女性社員を中心に、産休や育休を取って家庭と両立させながら働く女性社員が増えた。喜ばしいことだ。ところが、その“しわ寄せ”が、Aさんの元へ来ているというのである。

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「「女性の部下を面倒くさい」と思う女性上司のジレンマ」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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