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新しい発想は「遠くから借りてくる」

マネジャーのアイデアを強くする「アナロジー思考力」

2011年2月14日(月)

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 今回から3回にわたって、新しい発想を生み出すための思考力について解説したいと思います。ミドルマネジャーにもこれまで以上に考える力や発想力が求められています。

 企業活動がある程度決められた軌道に乗り、安定成長が見込まれた時代には、「大口顧客」や「親会社」や「上司」などの決めた路線に従って、スピーディかつ着実にオペレーションを実行すればよかった。しかし、現在は環境変化が激しく、一昔前の「欧米」のような絶対的な手本がなくなり、逆に後ろを見ればキャッチアップ型の新興国という強力なライバルがいます。他社に先駆けるための自分なりの発想がこれまで以上に必要となってきています。

 この連載では自ら考えて発想を膨らませるヒントとして、

[1]「アナロジー思考力」で膨らませる発想の仕方

[2]「抽象化+フレームワーク」思考による新しい「思考の軸」の発見の仕方

[3]「イグノランスマネジメント」による「既知」ではなく「未知」への目の向け方

という3つのテーマについて解説していきます。

「遠くから借りてくる」のがアナロジー思考力

 「斬新なアイデアと言うが、結局はどこかに既にあるものの組み合わせである」とはよく言われることです。つまり発想とは「借りてきて、組み合わせる」ことであり、アナロジー思考とはこの「借りてくる力」の方に相当します。

 誰でも気づくような「近くの世界」から借りてくるのは単なるパクリですが、普通の人が簡単には気づかない「遠くの世界」から借りてくれば斬新なアイデアとなります。このために用いられるのがアナロジーの考え方です。

 2010年はWコロンのねづっちの影響で日本古来の言葉遊びである「謎かけ」が注目されました。「○○とかけて××と解く。そのこころは?」という問いかけで、一見、何の関係もない2つの事象間になんらかの共通点(多くの場合は言葉の「音」の共通性)を見出すのが謎かけです。

 アナロジー思考というのも「一見、全く違うように見える2つの世界の共通性を見つける」という点は謎かけに似ています。ただし謎かけとの相違点は、「似ている」ことの意味が違うことと、単に類似性を見つけるだけでなく、2つの異なる世界を発見したらよく知っている一方の世界から、よく知らない他方の世界へ徹底的にアイデアを借りてくるという点です。アナロジー思考のイメージを図に示します。

 アナロジーとは日本語でいう「類推」です。つまり図1に示したように、いまアイデアが必要とされる領域(例えば新規事業)である「ターゲット領域」に対して、それに類似した、アイデアの「借り先」(例えば他業界やスポーツの世界)となる「ベース領域」を見いだして、もともとよく知っているベース領域の考え方を、何かの知見を得たいと思う「ターゲット領域」にマッピングする(関連付けて対応させる)ことによってその領域での新しいアイデアを生み出すというのがアナロジー思考の基本原理となります。

 別の言い方をすれば、アナロジーは「穴埋め問題」といってもよいでしょう。よくクイズ番組などで

 キリスト:クリスマス ⇒ 釈迦:?

 といったような問題がありますが、これもアナロジーの一種です。既に分かっている領域が左側で、そこでの「キリスト」と「クリスマス」との関係である「誕生日の名称」という関係を右側に適用して解を導く(花祭り)といったように、よく知っている領域ではこういう関係になっているから知らない領域も同様の関係になっているに違いない、したがってその「穴」に入るのは○○だという構図になるわけです。

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