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人事部の皆さん、人材育成では「嵐」を真似してみてはいかが?

2011年2月15日(火)

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 まさに「嵐」の勢いは留まるところを知りません。2009年にオリコン史上初の4冠達成(シングル、アルバム、DVD、総合売り上げ)。昨年は、わずか2回目の出場ながらNHK紅白歌合戦の司会をつとめるなど、それほど関心がなくても嵐に遭遇しない日はありません。CMも、au、JAL、任天堂、キリン、日立、ハウス食品と消費に一役。この理由は何なのか。マーケティング関係者ならずとも気になるところです。

 嵐ってずいぶん前からいたような気がして調べたら、なんと1999年にワールドカップバレーのイメージキャラクターとして結成されたのが始まりでした。というくらいですから、メンバーはそれが終わったら解散と思っていたそうです。

なぜ 嵐に“嵐”が吹いたのか

 ところが一転して、ハワイでデビュー。数年はそれなりに露出もして、そこそこの知名度を上げるようになりました。言ってみれば、悪くはないけれど中堅どころ。その嵐に、なぜ“嵐”が吹いたのか?

 それは、水で薄めたように見える個性を全員が持っているからではないかと見ています。決して、個性がないと言っているわけではありません。嵐についての街の意見を聞いてみるとそのあたりがハッキリと表れています。

 「近くにいるみたいでいい」「普通のところがいい」「タレントっぽくないのがいい」「頼りないようだけどそこがいい」などの意見が多い。しかも、世代を超えて同じような理由で好感されているのです。

 こういう友達のようなタレント・ブームは、おニャン子クラブやAKBなど日本タレントの得意とするところですが、いわゆるジャニーズ系としては珍しい。1962年の初代ジャニーズに始まり、フォーリーブス、シブがき隊、SMAP、TOKIOなどには、必ず典型的なアイドル系の子と、ジェームス・ディーンばりのちょっとワルが入ったカッコイイ系の子がいたものです。松本(潤)くんはハンサムな顔立ちですが、アイドル系でもワル系でもない。そのほかのメンバーはもちろんどちらでもない。この構成が、嵐独特の個性をつくっていると見ています。

これがジャニーズの基本的PR手法

 ジャニーズ系グループの売り方は、まずグループ活動。それから、個人にフォーカス。映画やドラマで個人と名前と能力を印象づけるのです。当然、個人の人気具合には差が出ますから、露出の機会にも差が出始める。それを埋めるように、グループとしての活動も欠かさない。これが基本的なジャニーズ系のPR手法です。

 嵐もそのパターンを踏襲しました。数年のグループ活動のあと、映画、ドラマ、バラエティとそれぞれの個性を露出開始。

 二宮(和也)くんは、ハリウッド映画『硫黄島からの手紙』以来、役者としての能力を発揮。松本くんは、「ごくせん」「花より男子」などに出演して、メンバーの中では男路線。大野(智)くんは、頼りなさそうに見えて、歌・ダンス・スポーツそして絵画と不思議な万能人。いままでなら、キムタクのような存在ですが全く違う。櫻井(翔)くんは、学業を両立させたしっかり者。グループの歌の詩を書いたり、司会をしたりそつなくこなす性格。相葉(雅紀)くんは、“からだは弱いが、明るくみんなの盛り上げ役弧。バラエティで能力を発揮する。

 こうやって5人の性格を見てみると、どこの会社にもいる5人と思えてきませんか。いつも頼りなさそうだけど、任せると何でも器用にこなしてしまう大野くんタイプ。きついスケジュールでもきっちり準備してスムースに進行させる櫻井くんタイプ。普段は無口だけど、突然、突飛なアイディアを出す二宮くんタイプ。相手になんかできそうだなあと思わせるムードをもつ松本くんタイプ。そして、チームがやばい雰囲気になったときに明るく振る舞える相葉くんタイプ。

 そうです、嵐は一見、草食系に見えますが、いえいえ、ちゃんと個性を内側に持っているのです。今までのタレントと違うのは、タレントという衣装をまとっていないこと。ことさら、「自分は違う」オーラを発していないのです。自己顕示欲が表に出ていないと言えます。これは芸能人としてはかなり異質です。

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「人事部の皆さん、人材育成では「嵐」を真似してみてはいかが?」の著者

関橋 英作

関橋 英作(せきはし・えいさく)

マーケッター

外資系広告代理店JWTでコピーライターから副社長までを歴任。ハーゲンダッツ、キットカット、デビアス・ダイヤモンド、NOVA英会話学校など、数多くのブランドを担当、成功に導く。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師