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スティーブ・ジョブズも常に意識する、聴衆との「場の共有」

体験型のデモで会場の一体感を生み出した「KLab」

  • 蛯谷 敏,片瀬 京子

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2011年2月15日(火)

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 日本人はプレゼンテーションが下手と言われるが、ベンチャーの若手が事業の命運をかけて、本気でプレゼンに挑む場がある。それが、「Infinity Ventures Summit」というイベントの目玉企画、「Launch Pad」だ。

 インターネット関連企業の経営者などが集まり、この場で注目を集めることができれば、大きな発展のチャンスをつかめる。出演者は誰もが真剣勝負。イベントでのプレゼンの面白さには定評があるのだ。本連載では、昨秋開催されたこのイベントから、3回にわたって観衆の心を動かすプレゼンを紹介しよう。

 「場の共有」――。プレゼンテーションにおいて、是非とも気に留めて置きたいキーワードの1つである。発表者と聞き手が一体となれるような空間をうまく作り出すことができれば、プレゼンテーションの内容は確実に聴衆の心に響くだろう。

 逆に、発表者と聞き手が完全に分断されているような状態は最悪だ。発表者はとにかくプレゼンをすることだけに必死になってしまうと、聞き手の関心は自然とステージから離れてしまう。せっかく準備したプレゼンも、ほとんど聴衆の印象に残ることはない。

 だからこそ、多くのプレゼンターは、聴衆とステージを共有することを心がける。目、耳、体のすべてに働きかけるようにして、発表する。「自分も参加している」という意識を、聞き手に強く植え付けるのだ。

 例えば、米アップルCEO(最高経営責任者)のスティーブ・ジョブズは、時にはデモをする際に、実際に聞き手に製品を触れさせることで体感できるプレゼンを演出する。ある時には、アップル社員や提携した企業の社長を壇上にあげるなどして、決して一方的にジョブズだけが話し続けるプレゼンにはしない。

 同じくプレゼン巧者と言われる、米シスコシステムズのジョン・チェンバースCEOも、ステージと聴衆者の間を縦横無人に駆け回ったり、デモに趣向を凝らしたりするなどして、常に聞き手との一体感を醸造する工夫をしている。

 では、私たちの場合は、どうやって聴衆との一体感を作り出せばよいのだろうか。実は、Launch Padで「場の共有」に取り組み、一定の成果を上げたベンチャーがある。携帯電話向けのゲーム開発などを手がける「KLab」(クラブ)だ。

その場で新サービスを体感してもらう

 KLabは今回のLauch Padでのプレゼンに当たって、新たなソーシャル・サービスを用意していた。

動画へのリンク
当日の様子。画像をクリックすると動画をご覧いただけます。(WMV形式、再生時間6分7秒)

 その名も「Cheers」。これは、現在のWebサイトにソーシャル機能を付加するサービスで、誰がどのWebサイトを閲覧しているかが、アバターを使って可視化できる。人気のWebサイトにはアバターのたまり場のようになるといった、現象が起きる。「いいね」ボタンも備えており、アバター同士のチャットなども可能。従来のWebサービスのように、トラフィックを奪い合う場に切り込むのではなく、そういった概念のひとつ上のレイヤーを提供する。

 ただし、プレゼンでの説明だけでは、今1つサービスのイメージは沸きにくい。そこでKLabは、デモの実演時に、サービスを一部開放し、聴衆も利用できるようにした。実際のサービスを体験してもらうことで、場の共有を試みたのである。

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