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窓際族が世界規格を作った物語

日本ビクター、高野鎭雄・ビデオ事業部長がやったこと

  • 吉田 就彦

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2011年2月16日(水)

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 自社にヒット商品やヒットサービスが出ないと嘆く経営トップの悩みや、結果がなかなか出ないことから焦燥感を感じている現場の原因は、実はいつの間にか社内にはびこった行き過ぎた効率化の後遺症なのではないか。

 ITを駆使する効率的経営を指向するあまり、せっかく生まれようとしているヒットの芽を摘み、ビジネスチャンスにチャレンジする勇気がそがれているのではないか。現在の日本の閉塞感の本当の原因は、このような衆人環視による「最適化の罠」にはまっていることなのではないか。

 今その罠から脱出しなければ、これからの日本の成長はない。

 この連載コラム「ムダこそが大ヒットへの近道――最適化の罠」では、その罠にはまらなかった好例や、はまってしまった悪例を交えて論じることで、日本が元気になっていく知恵のひとつとして「最適化の罠」からの脱却を提言する。

(前回『はやぶさ救った「1個のダイオード」』から読む)

 第2回のテーマは、日本ビクターのVHS開発。2000年4月4日にNHKで放送された「挑戦者たちプロジェクトX『窓際族が世界規格を作った~VHS・執念の逆転劇』」で紹介されて当時大きく話題となった。「最適化の罠」に打ち勝ったそのビデオ事業部長の話のリマインダーである。

 このNHKの番組「挑戦者たちプロジェクトX」は、主題歌の中島みゆき「地上の星」のヒットとともに、多くの名もない日本の技術者などのビジネスパーソンの感動的な実話物語で人気のあったテレビ番組である。

 中島みゆきが書いたある文章によると、主題歌の依頼を受けた時に預かった企画書には、

「聞いたこともない人々の名前。歴史ニュースの前面に紹介されることもない、仕事の累積。ささやかなバンザイや、振り返られることのない汗・・・・・・・。ひとつひとつが、大切に書き込まれてありました。そして最後に『無名の人々に光を当てる歌を書いて下さい』という添え書き。」

があったという。

 そんな番組で取り上げられたテーマの中でも、当時大きな反響を得たのが今回のコラムのテーマである日本ビクターのVHS開発である。

わずか4人で始めた開発プロジェクト

 それは、後に“ミスターVHS”と呼ばれることになるVHS開発の責任者であった高野鎭雄・ビデオ事業部長が指揮したVHS開発のストーリーである。「誰にも文句のつけようがない優れた方式の家庭用ビデオを開発しなければ」との思いだったようだが、開発に充てる資金的な余裕や全社的な支援体制、そして、普及させるためには一番重要な業界への影響力が当時日本ビクターにはなかったという。

 独立採算制のVTR事業部では、一番ひどいときには毎月の赤字が5000万円以上になり、本社からの“借金”がついに30億円以上に膨らみ、まさに崖っぷちの事態になっていた。いや、それどころか日本ビクターそのものが経営危機に直面していた。

 そんな状況の中、特命チームの家庭用ビデオ開発チームは本社には極秘の形でビクター横浜工場内で細々と開発を続けていた。高野を中心にわずか4人で始めた開発プロジェクトだった。

 懸命な開発への努力と彼らを支えた全員野球的なほかの技術者や経理担当者など、全ビデオ事業部(VHS事業部より改称)の結集でできた試作機は、当時相談役に退いていたグループの支柱である松下幸之助から認められた。そして他社を巻き込みながら、一気に世界のデファクト・スタンダードへと上り詰めた。先行して販売していたソニーのベータマックスを最終的に凌駕したのである。

 この感動的で偉大な成功の物語の中にも実は「最適化の罠」への警鐘がある。

コメント6件コメント/レビュー

元々の話はいい話かもしれないが、ここでは文書のまとまりがイマイチで、いい話として響いてこない。もったいない。(2011/02/19)

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

元々の話はいい話かもしれないが、ここでは文書のまとまりがイマイチで、いい話として響いてこない。もったいない。(2011/02/19)

主題に合わせるために強引にこじつけ過ぎで、過去の事例を都合よく解釈しているだけに過ぎない。そもそも、内容はベストセラーや映画・テレビからの受け売りだけではないか?そうだとしても、筆者の提言が安直過ぎる。ムダだの大ヒットだの最適化だの、こういった大仰なタイトルこそ無駄。結局、読んだ時間も無駄。(2011/02/17)

どこぞのフィルムコミッションが「自主映画などのように公開も決まっていないような映画の協力は有料だ」と宣言したそうだ。一方の利益だけをWINしようとすればそうかもしれないがコンテンツ事業などは、その作品が成功しても今後もとそのフィルムコミションを使わないだろう。むだととるか、先行投資の事業と考えるか。そのフィルムコミションの持っているコンテツ次第か。。。。(2011/02/16)

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