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第18話「原価に利益をのせたら売値は安くなるわ。高くても売れるのに」

2011年2月16日(水)

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前回までのあらすじ

 日豊自動車の専務取締役である湯浅は、電気自動車(EV)の先にある燃料電池車の開発を考えていた。

 EVの開発競争に巻き込まれず、次の自動車開発に先手を打ちたい。そう考えた湯浅は、MTCと組むことを考え、団達也に連絡を取った。達也は湯浅のもとを訪れ、次世代の自動車について議論を交わした。

 MTCの東京本社には沢口萌が入社した。萌はMTCラボに赴任し、原価計算のシステムを作るよう達也に指示され、達也と細谷真理に管理会計の特訓を受けていた。

 達也は萌に管理会計の本質を考えるために必要な3つの課題を出した。萌は徹夜して考えた結果を、レポートにまとめて達也に提出した。

 達也はたった1週間で見違えるように成長した萌を褒めたが、レポートには“落第点”を付けた。

 萌はなぜ達也が落第点をつけたのかが分からず、真理に電話を掛けた。

根津の寿司店 真理と萌

 萌は正解のない問題を必死に解いた。だが、達也からは「この程度の理解では、MTCラボの経理は務まらない」と、軽くあしらわれてしまったのだ。達也は、ヒントすらくれなかった。萌は、藁にも縋る思いで真理に助けを求めたのだ。

 根津の寿司店には、真理が萌より一足先に到着した。真理はジェピー時代に困ったことがあると、いつもここでビールや日本酒を飲みながら達也と話し合ったことを思い出しながら、先に注文した生ビールを口に運んでいた。

 「ごめんね」

 萌は自分より先に到着していた真理を見て駆け寄った。
 休日でほとんど化粧をしていないというのに、萌の美しさは際立っていた。

 「ちょっと早すぎたかな」
 と言って、真理は笑みを浮かべた。

 萌はカウンターに座った真理の隣に腰を下ろし、生ビールを注文した。

 「あの問題のことだけど」
 萌はバッグからノートを取り出してカウンターに広げた。
 そこには、3つの課題が箇条書きにされていた。

 1.利益率の高い製品と低い製品では、どちらを優先すべきか。

 2.コストを積み上げ、それに利益をのせて販売価格を決める方法は正しいか。

 3.原価管理は原価を抑え込むことか。

 萌は最初の課題について真理に質問した。

「熱血!会計物語 ~社長、団達也が行くseason2」のバックナンバー

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「第18話「原価に利益をのせたら売値は安くなるわ。高くても売れるのに」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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牛島 信 弁護士