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「スマートフォンに地域性は必要か?」 ソニー・エリクソンの挑戦

グローバル商品の意外な現地化戦略

  • 安西 洋之,中林 鉄太郎

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2011年3月2日(水)

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 「スマートフォンの開発は気軽でいいよな。言語の設定さえ変えれば、各国で使えるんだから」

 そんな声を耳にしたことがある。

 アップルのiPhoneが頭に浮かぶ。確かに、白物家電などは、地域ごとに商品をローカライズすることに一苦労する。「パナソニックの欧州白物家電戦略」でも取り上げたように、生活文化に根ざした道具は、思いもよらない使い方に戸惑いながら、開発しなければならない。

 一方で、スマートフォンはその必要がほとんどなく、対極に位置すると思われている。

 そもそも、製品自体がグローバルなコミュニケーションを念頭においたモノだという特性があるのだろう。しかも、洗濯機といった白物家電のように、生活に根ざした歴史を負っていない。

 つまりスマートフォンとは、ここ数年で、世界の人がいっせいに目にして、使い方を学び始めたばかりのデバイスなのだ。だから、冒頭の発言をした人のように、スマートフォンが地域ごとの生活文化を考慮しなくても、開発できる商品だと想像してしまう。

 果たして、そうだろうか。

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 電子デバイスのユーザーインターフェースがより重要になってきている。モノのカタチや色よりも、ユーザーの思考に直接、関連してくるからだ。しかも、「小型ナビで日本が出遅れた理由」で書いたように、コンテクストによって使い勝手は違ってくる。つまり、インターフェースのロジック(論理)は、それを使用する状況のロジックに合っていなければならない。

 しかし、世界のユーザーの状況は、千差万別なのだ。

 となれば、スマートフォンがローカライズと無関係とは思えなくなってくる。

 そこで、スマートフォン開発の専門家に聞いてみた。ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズのUXクリエイティブデザインセンター シニアクリエイティブプロデューサーの江里口真朗氏にご登場いただく。同社は1月初旬、米ラスベガスで「Xperia arc」を発表したばかりである。


「オイ、オイ、そんなこと言うか…」が実は大事

 「ウチの会社は、様々な国の人と一緒に仕事するのが、ごく当たり前になっています。しかし、慣れているつもりでも、『オイ、オイ、そんなこと言うのかよ』とビックリすることが少なくないんですね。でも、その驚きと発見が大事なんです」

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 同社は日本のソニーとスウェーデンのエリクソン社の合弁で、開発拠点はスウェーデンのルンド、米シリコンバレー、北京、そして東京と世界4カ所にある。それぞれの開発拠点が得意とする分野を担当しているが、境界線は厳密ではない。商品モデルによって、担当はフレキブルに変わる。

 例えば「Xperia X10」では、コンセプトクリエーションやアプリケーションの企画はスウェーデンで行われ、ハードの企画・開発・デザインとソフトの開発は東京が担当した。GUIのデザインは米サンフランシスコにあるチームが中心となって開発された。

 「組織自身がグローバルで、世界の人々が共同で開発することを前提としている。だから、開発の過程で様々な価値感の違いが出てくるんです」

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