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携帯カンニング工夫するヒマに勉強しろよ!

現役東大教官の目で見る京大カンニング「傾向と対策」

2011年3月3日(木)

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 いやはや、なかなかユカイというか困った事件を起こしてくれるやつがいるモンです。京大入試のカンニング、「常識の源流探訪」はせっかくネット連載ですから、本物を見ながらまず状況の確認から始めましょう。

 問題の、相談サイト「Yahoo! 知恵袋」のハンドルネームaicezuki のページを見てみましょう。

 参加日2010年12月18日とあり、12月22日から今年の2月26日までに23件の「質問」が寄せられています。最後に送られてきた英作文の問題コレコレの2件、それから、その前に送られてきたコレなど数学の問題6件が、まさにその時間中に入学試験が行われていた京都大学の入試問題だった、と分かったことから、大きな騒ぎになった。ご存知の通りと思います。

 調べが進むにつれ、京大のみならず早稲田、立教、同志社の合計4大学の入試で同様のカンニングが行われ、また河合塾の模試などでも予行演習していたらしいこと、別のハンドルネーム「a0tja0jt」で、カンニングの練習を繰り返していたらしいこと、なども報道されるようになりました。

「個室」の死角・・・

 私もかれこれ12年になりますが、国立大学の禄を食んでいます。大学入試にも、普通程度にはコミットしてきました。入試にまつわる事柄はトップシークレット、守秘義務としてもっとも重視される部分の1つなので、現役の国立大学法人教員の大半は、この問題についてあまり発言したがらないのではないかと想像しています。

 でも、こういう問題こそ、きちんとケジメをつけた上で、流言飛語に任せるのでなく、言うべきことを言ってゆく必要があると、一大学人として強く思っています。何より最初に言いたいのは「京大の試験官はろくろく監督しないから、カンニングし放題」というようなデマの否定です。実際には私は京都大学の入試を知りませんし、現場を見たわけではありませんが、国立大学の一スタッフとして断言します。京大の入試監督がいい加減、などと言うことは、まず考えられません。これはぜひ京大にエールを送りたいと思います。

 個別の2次試験はさまざまと思いますが、多くの大学は「センター試験」という恐るべき全国統一の一大イヴェントを毎年行っています。ここで一律に求められる規律と同じ、ないしそれ以上の厳密なシステムで運営されており、試験官のサボタージュなど、まず想像することも出来ません。事件も事件ですが、その後の、こうした無責任なデマで入試全体の信頼水準が落ちることをとても憂慮しています。

 率直に、最初にこのニュースを最初に耳にしたとき、私が思ったのは「犯人は女子学生かも・・・」というものでした。

 入学試験は厳密なルールがあり、試験中にトイレに立つ受験生には監督者がついてゆきます。この時いつも思うのが、監督官の男女比なんですね。男子受験生なら、まあ、いいんですが、大半が男性の試験官に対して、受験生の何割かは女子ですから、女子がトイレにたつ時は、男性監督官がエスコートすることになります。

 試験監督中とはいえ、さすがに監督官は「女子トイレ」の中までは入ってゆきません。もし不自然に長い時間、トイレに入っていたりしたら、男子なら「大丈夫ですか?」など声をかけることもありえますし、何か機材をいじったりしている気配があったら、不正行為を疑って適切な措置も取れるかもしれませんが、女子トイレに男性監督ならお手上げだろうな・・・というのが、国立大学教員として思った、このニュースへの第一印象でした。

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