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人材を引きつけられないのは、企業に責任がある

どんな会社にもこだわりがある、それをアピールすればいい

  • 武田 斉紀

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2011年3月7日(月)

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就職難? 1人の学生に4社以上がラブコール

 弥生3月。卒業式直前というのに、就職先の決まらない学生があふれている。既に何度も報道されているが、大学生の就職内定率は68.8%と過去最低を更新(昨年12月1日時点)し、求人倍率も前年の1.62倍から1.28倍へと急減した。一部大手や業界によっては景況感が回復しつつあると聞くが、若者にとってはいまだ春遠しだ。

 しかし求人倍率を従業員規模別に見てみると、1000人以上では平均0.57倍と2人に1人しか内定をもらえない厳しさではあるものの、300人未満の中小企業では4.41倍(リクルート ワークス研究所の「大卒求人倍率調査」)となっている。これは1人の学生が平均して4社以上から内定がもらえる可能性があることを意味している。実にもったいない話ではないか。

 なぜ学生は中小企業に行こうとしないのか。

 私は約1カ月前にも、別の角度からこの問題に触れたが(『「シューカツは、中小企業から先に回れ!」の本当のわけ』)、その際は学生にもっと中小を回るように勧めた。大手企業の求人は少なく、応募者は殺到する。結果、応募をしても面接の機会さえほとんど与えられない。

 大人にとって、自分の人生の棚卸しをすることは意外に大変だ。まして学生にとっては容易ではない。だが面接官から質問されることで、自分が仕事や人生に何を求めているのかを整理するきっかけをもらえる。大手が会ってくれないからと悶々としている暇があったら、面接機会の豊富な中小から先に回った方が、自分を見つめ直し成長できる。

 もちろん中小企業に単なる練習のつもりで行ってほしくはない。もともと大手志向の人でも、出合った中小企業をよく知るうちに意中の会社となることもあるだろう。いろいろな価値観に触れ、質問を受けながら、学生はシューカツを通して自分と向き合い、本当に自分に合った1社を見つけられる。それは規模にかかわらず企業側にとってもハッピーな話だ。

 毎日コミュニケーションズが毎年実施している『大学生就職意識調査』では、企業規模による就職意向を聞いている。2011年3月卒業予定で「大手企業志向」であると答えた学生は47.0%だ。ところが内訳を見ると、「絶対に大手企業がよい」は全体で7.8%にすぎない。男子で約10%、女子では5~6%。残りの「大手企業志向」は「自分のやりたいことであれば大手企業がよい」とする学生だ。彼らは中小を回らないとは言っていない。「大手で自分のやりたいことが見つからなければ中小でもいい」とも読める。

 これに「中堅・中小企業志向」の47.6%(前年比で5.1ポイント増加)を加えると、中小もターゲットにしている学生は87.0%にも上るのだ。中小企業の採用担当者からは、「新卒・中途とも応募者は以前に比べれば増えたが、十分とは言えない」「優秀な人材はなかなか来てくれない」という声を相変わらず耳にする。事は中小に限らない。大手でも知名度のない企業や不人気業種は、買い手市場になっても同じ問題を抱えている。

 中小企業を回らないのは、学生だけの問題だろうか。彼らが安定志向や待遇に対する不安、親の反対などで二の足を踏んでいるだけだろうか。責任は企業の側にはないのだろうか。

 従業員数68人、モバイル広告代理事業を展開するライブレボリューション(以下LR社と略す)という会社をご存じだろうか。そして同社の新卒向け会社説明会・セミナーにどれだけの応募者があると想像するだろうか。43人? 430人? 4300人? いやいや2011年度は4万3000人と社員数の600倍以上が参加した。2000年に設立され、2004年度から新卒の募集を開始したが、応募者はうなぎ登りに増えている。

 驚きは数だけではない。LR社は就職活動中に出会った魅力的な企業ランキング2011で第1位(3年連続)、人気インターンシップランキングでも第1位(ジョブウェブ調べ、2011年度)に選ばれるなど、他の指標も含めて参加した学生の満足度がとても高い。その様子は2年前に日経ビジネスオンラインでも紹介されている。

 果たしてLR社は特別な存在であって、他の会社は真似などできないのだろうか。

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